ジミー・バトラー、昨夏に76ersと5年総額1億9000万ドルの契約延長破談が発覚

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今季マイアミ・ヒートに加入したジミー・バトラーは平均20.5得点、6.8リバウンド、6.2アシスト、1.82スティールとオールラウンドな活躍を見せ、イースタン・カンファレンス4位の好位置につけるチームを牽引している。新天地で不可欠なリーダーとなっているが、昨オフには所属していたフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(76ers)と契約を延長する可能性があったという。 2011年1巡目30位でNBA入りしたバトラーはシカゴ・ブルズで6年間を過ごし、2017-18シーズンにミネソタ・ティンバーウルブズへ移籍。しかし、そこでカール・アンソニー・タウンズやアンドリュー・ウィギンズ(現ゴールデンステイト・ウォリアーズ)と衝突し、2018-19シーズン途中に76ersへトレードとなった。ポストシーズンはカンファレンス準決勝でトロント・ラプターズに惜しくも敗れたが、バトラーは55試合に出場して平均18.2得点、5.3リバウンド、4.0アシストという成績を残した。 『ESPN』のニック・フリーデル記者によれば、76ersは2019年夏に5年総額1億9000万ドル(約209億円)というマックス額での契約延長に興味を持っていたという。しかし、ブレット・ブラウンHC(ヘッドコーチ)のバスケットボールとはミスマッチで、ジョエル・エンビードとベン・シモンズ中心の若いチームのなかで自分の居場所を見つけるのに苦労していたこともあり、交渉は難航。FA解禁初日にトバイアス・ハリスに照準を絞り、最終的に5年総額1億8000万ドル(約198億円)で契約している。一方のバトラーは、4年総額1億4100万ドル(約155億円)でヒートへサイン&トレードとなった。 ヒートでは新人タイラー・ヒーローら若手からリスペクトされており、フリーデル記者は「バトラーはようやく自分のやり方を認めてくれるチームを見つけた。権力闘争を心配する必要がなく、勤勉な選手たちに囲まれている」と見解を述べている。 3年目でオールスターに選出されたバム・アデバヨは、「彼はメディアが報じていたような(チームの)癌じゃない。見ての通り、僕たちは勝っている。彼はこのチームのリーダーの一人だ。それこそが大事なことだよ」とバトラーの存在の大きさを証言する。 また、ゴールデンステイト・ウォリアーズ時代に3度の優勝を経験したベテランのアンドレ・イグダーラは、バトラーにはドレイモンド・グリーンと同じクオリティがあると信じている。 「彼はチームメイトに混乱をもたらしたかもしれないが、実際みんなのプレイレベルを上げただろ? ブルズではそうだった。(大きな問題は)ミネソタでたった一度の足踏みをしただけだった。俺たちは実際に何が起こっていたのかちゃんと見ているよ」 ヒートを2年ぶりのプレイオフに出場させ、さらなる高みへ導いた時、バトラーはこれまで以上に自身の評価を高めることになりそうだ。

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