デイミアン・リラード、同点ショットを巡る“誤審”に怒り「たわごとは聞きたくない」

ポートランド・トレイルブレイザーズは2月7日(日本時間8日)、敵地でのユタ・ジャズ戦に114-117で敗れた。手に汗握る接戦となったなか、終了間際に同点に追いついたはずの場面、ゴールテンディングが見逃されるまさかの事態。受け入れがたい現実に、エースのデイミアン・リラードは「たわごとは聞きたくない」と怒りを爆発させている。 ブレイザーズは前半を優位に進めていたが、第3クォーターに17-30と大差をつけられ、最大16点あったリードはわずか1点になった。最終クォーターに逆転を許した後は必死に食らいついていたなか、114-116で迎えた同残り13.5秒に問題のシーンが起こった。 ブレイザーズはリラードがトップの位置でケイレブ・スワニガンのスクリーンを使うと見せかけ、ジャズのジョー・イングルスとルディ・ゴベアの間をすり抜けてドライブ。そのままロイス・オニールのブロックをかわしてレイアップを放ち、同点に追いついたかに思われた。しかし、猛スピードで戻ってきたゴベアがこれに触り、ボールはリングに当たって外れてしまった。 ゴベアがブロックする前にボールはリングよりも高い位置のバックボードに当たっている。最高到達点からもすでに落ち始めていたため、ゴールテンディングがコールされて然るべきシチュエーションだった。しかし、リラードらブレイザーズの選手の抗議も実らず、プレイは続行。同点のチャンスを失ったブレイザーズは114-117と悔しい敗戦を喫した。 『The Salt Lake Tribune』のアンディ・ラーセン記者によれば、カーメロ・アンソニーは試合後、「俺たち全員がそれを見た。明らかなことを述べているだけだ。悪い“ノーコール判定”だった。もう取り返せないんだから、フラストレーションが溜まる」と言及。『ヤフースポーツ』でも、CJ・マッカラムが「彼ら(審判)にも罰金を科すべきだ。僕らも過ちを犯せば、処分を受ける。これは単純な悪いミスじゃなく、ひどすぎるミスだ」と主張したことを伝えていた。 NBAオフィシャルは同日、「リラードのシュートはゴールテンディングかどうか、レビューが可能だったか」という問いに対し、「コート上でゴールテンディングのコールがされなかったため、レビューはできなかった」と回答文を発表。さらに「試合後にビデオレビューで確認したが、ゴールテンディングの違反がコールされるべきだったと分かった」と“誤審”を認めた。 『The Salt Lake Tribune』のエリック・ワルデン記者がこの声明文をツイッターに投稿したところ、リラードはそれを引用する形で「たわごとは聞きたくない」と怒りを爆発させた。ブレイザーズはプレイオフ圏内の当落線上を推移しているため、1勝が最終的に大きく響いてくる可能性がある。エースとして、誤審による黒星は受け入れ難かったようだ。

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