アイバーソン氏、通算得点3位浮上のレブロン・ジェームズを称賛「まさに選ばれし者」

ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、現地1月25日の敵地フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(76ers)戦で29得点を挙げ、通算得点でコービー・ブライアント(3万3,643点)を抜いて歴代3位に浮上した。バスケットボール殿堂入りを果たしている“小さな巨人”アレン・アイバーソン氏は、NBA界の“キング”に称賛の言葉を送っている。 通算3万3,626得点を積み上げ、“コービー超え”まであと18点として76ers戦を迎えたレブロン。第1Q(クォーター)残り9分43秒にフリースローでこの日初得点を挙げると、リードを許す苦しい展開のなかで速攻から3ポイントプレイを決めるなど奮闘する。そして迎えた第3Q残り7分22秒、左45度でボールを持ったレブロンはドライブで相手の守備を切り裂き、そのままレイアップに成功。通算3万3,644得点とし、偉大な名手を抜いて歴代3位に浮上した。 現役時代にリーグ屈指のスコアラーとして鳴らし、歴代30位の通算2万4,368得点を誇るアイバーソン氏は、歴史的瞬間を現地観戦。『The Athletic』のマイケル・リー記者によれば、アリーナ席からスウィートルームへ移動する際、レブロンについて言及したという。 レブロンはかねてから、「自分をスコアラーだと思ったことはない。純粋にバスケットボールプレイヤーだと思っている。パス、リバウンド、時折得点ができるようにと考えている」と語っていた。アイバーソン氏も「彼はパスファーストの選手だ」と認めたうえで、通算得点で歴代3位に浮上した偉業を称えている。 「コート上で彼にできないことはない。高校で観た時から思ったよ。コイツは特別だってね。彼はまさに“選ばれし者”、間違いなく“キング”だ」 また、“神様”マイケル・ジョーダンやコービーとの比較については優劣をつけるのを避け、このように説明している。 「彼とマイク(マイケル・ジョーダン)、コービーを比較するのは難しい。全員素晴らしい。みんな異なる才能を持っていたからね。マイクが最高だと思う人もいれば、コービーだと思う人も、レブロンだと思う人もいる。ただ、議論が続くことは素晴らしいことで、それがバスケットボールの美しさだろう」 奇しくもレブロンがコービーを抜いて歴代3位に浮上した翌日、ヘリコプター墜落でコービーが亡くなる痛ましい事件が起こったが、レブロンの偉人ぶりは記録が、そして彼のプレイが証明していると言えるだろう。

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