ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンがNBA入りの舞台裏告白「大学に戻りたかった」

ニューオーリンズ・ペリカンズの新人ザイオン・ウィリアムソンは、2019年のドラフト1巡目1位指名で鳴り物入りでNBA選手となった。しかし、当初はプレイしていたデューク大で2年目のシーズンを迎えることを希望していた、と明かしている。 高校時代に強烈なダンクを連発して注目を浴び、デューク大で1年目から平均22.6得点、8.9リバウンドとインパクトを残したザイオン。前評判通り、2019年のドラフトでペリカンズから1巡目1位指名を受けた。 現在、右膝半月板損傷の怪我から復帰を目指しているザイオンは当初、デューク大に残るつもりだったという。ペリカンズで同僚のJJ・レディックが持つ『The Ringer』のポッドキャスト番組にゲスト出演し、NBA入りを巡る舞台裏を明かしている。 「(大学2年目のシーズンに)戻りたかった。誰も信じないけどね。彼ら(コーチ陣)は僕が(冗談で)そう言っているだけだと思っていたみたいだけど、そうじゃない。本当に戻りたかった」 ザイオンはデューク大の環境が気に入っていたというが、カレッジ界の名将として知られるマイク・シャシェフスキーHC(ヘッドコーチ)に説得されたという。 「僕はNBAがどこにも行かないと感じたんだ。お金のためにプレイしない。純粋にゲーム(バスケットボール)が好きだからプレイするんだ。デューク大での経験に愛着があったから、残りたかった。ただ、コーチK(シャシェフスキーHC)は僕を戻って来させるつもりはなかった。彼は僕に、家族のために最善を尽くしてほしいと思っていたからね」 ザイオンは家族との話し合いで「僕は(大学)に戻るよ」で伝えたところ、母と継父から「あなたはこの瞬間にたどり着くために、一生懸命すぎるほど練習してきた。それを手放してしまえばきっと後悔する」と説得されたという。デューク大の同僚には、「『お前が戻ってきたら最高だよ』と言ってくれていた。でも、同時に『お前が去っていくのと止められない』とも言っていた」というエピソードも明かしている。 ドラフト1位指名を受けたザイオンは4年総額4420万ドル(約48億4000万円)の契約を結び、ルーキー契約により最初の2年間で2000万ドル(約22億円)が保証されている。開幕前に右膝半月板損傷で手術を受け、NBA1年目のシーズンはここまでまだ1試合も出場していないが、現地1月7日から選手たちとの5対5の練習を再開。アルビン・ジェントリーHCも「間違いなく(プレイの)分数制限がある」と前置きしつつ、復帰が近づいていることを示唆している。 様々な思いを胸にNBA入りしたザイオンがデビュー戦でどのようなプレイを見せるのか、実に興味深い。

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