前NBAコミッショナーのデイビッド・スターン氏が死去

前NBAコミッショナーのデイビッド・スターン氏が、脳出血のため1月1日午後(日本時間2日未明)に死去したとNBAが発表した。 約3週間前の12月12日、ニューヨークのレストランで倒れて緊急手術を受けたスターン氏。術後も容体が回復せず危篤状態が続いていたが、77歳で帰らぬ人となった。 この訃報を受けて現NBAコミッショナーのアダム・シルバーが公式声明を発表。「スポーツ界における最も偉大なコミッショナーだったというだけではなく、彼の世代における最も影響力のあるビジネスリーダーであった」と1984年から2014年まで30年にわたりNBAを引っ張ってきた故人の功績を称えた。 「友人の訃報に途方に暮れている」「彼はNBAを世界で最もポピュラーなリーグに押し上げた」と語った元ロサンゼルス・レイカーズのマジック・ジョンソンをはじめ、ツイッターでは多くの現役選手や元選手たちがスターン氏に対して悲しみや感謝の意を示している。 以下、NBAから公表されたリリース全文。 22年間にわたり、私はデイビッドの仕事をコートサイドで見てきました。彼は私のメンターであり、親愛なる友人でした。数え切れないほどの時間をオフィス、アリーナ、そして試合に向かう飛行機で共にしました。ほかのNBAレジェンドのように、デイビッドは並外れた才能を持っていましたが、彼にとっては基礎、準備、細部にわたる注意力、そしてハードワークがすべてでした。 デイビッドは1984年、当時岐路に立っていたNBAを引き継ぎました。そしてコミッショナーとしての30年間で、NBAを現代のグローバルなリーグになるよう導きました。画期的なメディア、マーケティング・パートナーシップ、デジタル資産、社会的責任プログラムを立ち上げ、数十億という世界中の人々にNBAを届けたのです。デイビッドがいたからこそ、NBAは真のグローバルブランドとなりました。その功績は彼がスポーツ界における最も偉大なコミッショナーだったというだけではなく、彼が彼の世代における最も影響力のあるビジネスリーダーであったという象徴です。 NBAファミリーのすべての人々が、デイビッドのビジョン、寛大さ、そしてひらめきの恩恵を受けています。デイビッドの妻ダイアン、彼の息子たち、アンドリューとエリック、親族の皆様にお悔やみを申し上げます。そして我々はこの悲しみを、彼の影響を受けたすべての人々と共有します。

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