八村塁のチームメイトであるイシュ・スミス「塁の笑顔を見れないのが本当に寂しい」

現地12月31日、ワシントン・ウィザーズのイシュ・スミスが現地報道陣の取材に対し、現在のチーム状況、そして鼠蹊(そけい)部の怪我で欠場が続く八村塁などについて語った。 ――多くの選手が怪我で不在ながら、チームは高得点を出し続けている。 コーチたちが評価されるべきなんじゃないかな。コーチたちは僕らに常に速いペースでプレイするように求めている。ハーフコートでも、フルコートでもね。それに選手全員が平等に攻撃の機会を得ており、そのチャンスをそれぞれ生かせているのも大きい。 ――試合のペースを速くするためのポイントは? プレイの判断スピードを上げること。コーチには「スピードは速く、でも決して焦るな」と言われている。しっかりと自分をコントロールすることが大切だ。シュート、パス、ドライブ、どれをするにしても決断を早くする。そしてその次のプレイを任された選手も何をするか早く決断する。そうすることでディフェンスは追いつけなくなる。これに関してはシーズン開幕から上手くいっていると思う。 ――ジョーダン・マクレイの得点能力についてはどう思う? 彼はとにかく得点を決める。これは生まれ持った才能だね。ギャリソン(マシューズ)が彼自身はプロのシューターだと語るインタビューを見たけど、僕もそう思う。そしてジョーダンに関して言えば、彼はプロのスコアラーだ。様々な形で得点を決めることができる。たぶん生まれてからずっとやってきたんじゃないかな。テネシー大でもそうだったし、NBAに入ってからも変わっていないよ。 ――ルーキー以外では、イザック・ボンガとあなただけが今シーズン怪我をしていない。 そうだったんだ! 知らなかったよ。 ――このような状況を経験したことはある? オクラホマシティ時代にあるかな。ブルックスHCの下でその時もプレイしていたんだけど、彼は僕に全然プレイさせなくて……っていうのは冗談(笑)。その時のチームは優勝を本気で狙っていた。ただ多くの選手が怪我でダウンし、チームはハードシッップ例外条項を使った。そこで幸運にも入ったのが僕だったんだ。チームに加入し、色々なことを(ロバート)パックAC(現ウィザーズ・アシスタントコーチ)などから学んだよ。とにかくどんな状況でもプレイし続けなければいけない。今もやっているように、ほかの選手がステップアップするしかないんだ。トミー(シェパードGM)は、Gリーグのシステムを上手く活用しているね。ツーウェイ契約のギャリソンも良くやっているし、J・ロブ(ジャスティン・ロビンソン)、スコー(アドミラル・スコフィールド)もチームに大きく貢献している。AP(アンジェス・パセツニクス)もね。怪我は防げない。でもそれは同時にチャンスでもあるんだ。 ――ルーキーにとって1年目に怪我をすることはタフな経験? とても大変だと思う。だけどそのために僕みたいなベテランがいる。常に会話し、準備をさせる。どうしても試合に出たいと焦ってしまうけど、完治するには時間が必要で、長いキャリアを築くには万全の状態で戻ってこなければいけない。復帰しても元の調子に戻るには時間がかかるけど、しっかりと練習して徐々に戻していけば問題ないはずだよ。 ――(八村)塁には最近会った? 会えていないんだ。彼の笑顔を見れないのが本当に寂しい。元気でやっているか確認するためにもメールでもするよ。難しい箇所の怪我だから、しっかりと休んでからチームに合流してほしいけど、冗談を言い合っていた彼の存在が恋しいよ。彼はみんなが何を言っているか分からないフリをするんだ。完璧に理解しているクセにね(笑)。そんな風にふざけることが出来ないのが寂しいよ。

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