カーメロ・アンソニー、ニックス時代の「7番」を巡る秘話

「15→7→7→7→00」 今季、ポートランド・トレイルブレイザーズに途中加入して復活を遂げたカーメロ・アンソニーがNBA5球団で着用してきた背番号の変遷だ。 シラキュース大からデンバー・ナゲッツ時代まで8年半の間着用してきた「15番」が変わったのは、2011年2月に大型トレードでニューヨーク・ニックスに移籍した時のこと。リーグ屈指の名門では15番がアール・モンローとディック・マグワイアの永久欠番になっており、選択肢になり得なかった。 次に、オークヒルアカデミー高時代の「22番」に照準を合わせたが、デイブ・ディバッシャーの永久欠番で不可。最終的に、愛息キヤンの誕生日が3月7日だったこと、過去の背番号を数式(22-15)にかけて「7番」に落ち着いたが、当時ニックスに所属し、現在はゴールデンステイト・ウォリアーズの試合を放送するテレビ局でカラーアナリストを務めるケレンナ・アザブーキー氏が『NBCスポーツ』で秘話を明かしている。 2010-11シーズン開幕前にトレードでニックスに加入したアザブーキー氏は7番を着用していたが、カーメロが背番号変更の“権利”に支払いを申し出たという。背番号を変えることを厭わなかったアザブーキー氏だが、想定していた事態とは少々違う事態になったようだ。 「過去に、背番号のために5~10万ドル(約547~1093万円)を支払った人たちを見てきた。俺は最低2万ドル(約219万円)だと思っていた。周囲は盛り上がっていたが、次の日、彼は3000ドル(約32万8000円)の小切手を持っていた」 カーメロが支払ったのは、その時点のNBAキャリアで稼いできた5700万ドル(約62億3000万円)の「0.00005%」にあたる金額だったと、“爆笑エピソード”として明かしている。 今季加入したブレイザーズでは、7番が引退したブランドン・ロイの象徴となっているため、新たに「00番」を選んだが、7番をキャリア最長となる8年半着用できたのはアザブーキー氏の厚意があったからだった。

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