デンバーに「衝撃波が起こった」13年前のアレン・アイバーソン加入劇

デンバー・ナゲッツの歴史において、12月19日は特別な日の一つだ。13年前、当時リーグを代表するスーパースターのアレン・アイバーソンをトレードで獲得。カーメロ・アンソニー(現ポートランド・トレイルブレイザーズ)との強力デュオが誕生した瞬間だった。 フィラデルフィアのトップアイコンとして君臨していたアイバーソンが、デンバーの一員となったのは2006年12月19日。絶対的な司令塔だったアンドレ・ミラー、ベテランのジョー・スミス、2007年ドラフト1巡目指名権2つとの交換でトレードが成立した。ナゲッツ公式サイトによれば、カーメロとのコンビが誕生してわずか30分以内にシーズンチケットが340枚も売れたという。 当時アイバーソンは、『デンバー・ポスト』に「トレードに関してはとてもハッピーだ。デンバーのプレイスタイルは俺の強みに合っている」と喜びを語った。ナゲッツ公式サイトも「Mile High City (標高1マイルの街)に衝撃波が起こった」と振り返っている。 2008年11月にデトロイト・ピストンズへトレードされたため、ナゲッツに在籍したのは2年。計135試合に出場して平均25.6得点、3.9リバウンド、7.1アシスト、2度のオールスター出場を果たしたなか、ナゲッツ公式サイトは2007年3月のフェニックス・サンズ戦を「ハイライト」に挙げている。 スティーブ・ナッシュやアマレ・スタッダマイアー、ショーン・マリオンを擁してウエスタンの上位を走っていたサンズに対し、43分間のプレイで44得点(シュート22本中16本成功/成功率72.7%)、15アシスト、5リバウンドの活躍で131-107の圧勝に導いてみせた。 ナゲッツはアイバーソンやカーメロが去った後、2013-14シーズンから5年連続でプレイオフ進出を逃すなど我慢の時期を過ごしたが、昨季カンファレンス準決勝まで進出。ニコラ・ヨキッチとジャマール・マレーの二枚看板を中心に、今季も18勝8敗(現地12月19日時点)と上位につけており、新たな時代を迎えようとしている。

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