ラッセル・ウェストブルックは“スランプ”を抜け出せるか

ヒューストン・ロケッツのラッセル・ウェストブルックが、シュートスランプに苦しんでいる。今季は24試合中22試合に出場(現地12月12日終了時点)して平均22.5得点、8.0リバウンド、7.4アシストをマーク。シーズン平均トリプルダブルを達成した過去3年には及ばないとはいえ、スタッツ上はオールラウンドな働きを見せている。 しかし、シュート成功率42.2%はNBA12年目でワースト3番目。ペイント外からのシュート成功率(29.4%)とエフェクティブ・フィールドゴールパーセンテージ(eFG%/35.3%)はどちらも自己ワーストで、今季3ポイントを除くペイント外からシュートを最低100本以上放った選手144人のうち、それぞれ140位、143位と下位に低迷している。 ミドルレンジ(成功率36.2%/105本中38本成功)、3ポイント(成功率23.0%/113本中26本成功)に対して、ペイント内での成功率は55%。シーズン当初の18試合に比べて試投の割合が48%から57%に増加している。これはウェストブルック自身がアウトサイドからのシュートがどれだけ悪いか認識していて、意識的にゴールに近づいている証かもしれない。 ロケッツは3年連続得点王を狙うジェームズ・ハーデンを筆頭にリーグトップクラスの攻撃力を誇るが、ウェストブルックがプレイしている時間帯と不在の時間帯でチームメイトの成績にも大きな変化が出ている。ウェストブルックとハーデンがコートにいる状態ではダニュエル・ハウスJr.とPJ・タッカーの3ポイントシュート成功率36%。しかし、これがハーデンだけの場合は成功率56%に跳ね上がる。ウェストブルックの存在がスペースに影響を及ぼしている結果とも言えるが、この“差”は今後徐々に改善されていくだろう。 ロケッツがカンファレンス決勝の壁を乗り越え、1994-95シーズン以来となるNBAタイトルを狙ううえでは、ハーデンと並ぶスーパースターであるウェストブルックの活躍は不可欠だ。2017年リーグMVPの意地に期待したい。

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