NBAがロケッツの抗議を棄却

現地12月3日に行われたヒューストン・ロケッツ対サンアントニオ・スパーズ戦でジェームズ・ハーデンのダンク・ショットがカウントされなかった件について、ロケッツはNBAに抗議文を提出したが、NBAコミッショナーのアダム・シルバー氏がこの抗議を棄却したと、同9日にNBAが発表した。 抗議文の中で、ロケッツは、ハーデンのダンク・ショットがカウントされなかったことと、マイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)が申請したチャレンジが正当に受理されなかったことを指摘し、審判によるこれらのミスによって、最終的にロケッツが試合に負けたと主張していた。審判はハーデンのダンク・ショットに関するミス・ジャッジを認めたが、シルバー・コミッショナーは「そのミスが、ロケッツが試合に負けたことの直接的な原因ではない」としている。 さらに、NBAは、コーチによるチャレンジを正当に受理しなかった件に関して、この試合を担当した3人の審判に懲戒処分を言い渡している。 ハーデンは、ロケッツが103-89でリードしていた第4Q残り7分51秒に、スティールからの単独速攻でダンクを決めた。しかし、ハーデンがリングに叩き込んだボールは、一旦リングを通った後にゴールネットに巻き上げられる形でリングの内側からコート内に飛び出したため、審判が「ハーデンのダンクは失敗した」と誤認した。ロケッツはすぐさまタイムアウトをコールし、その間に審判たちはこのプレイについて話し合ったが、「ハーデンによるバスケット・インターフェアランスだった」として、ジャッジを覆すことはなかった。そこで、ダントーニHCはチャレンジを要求したが、審判は「タイムアウトに入ってから30秒以上経っている」という理由で、この要求を受理しなかった。この試合で審判長を務めたジェームズ・ケイパーズ審判は、試合後に「あのプレイは、ちゃんとレビューして真偽を確認すべき事案だった。しかし、コーチはタイムアウトをとってから30秒以内に審判にチャレンジを要求しなければならない。ダントーニHCたちは、審判に対してコールに関する抗議をしている間に、その30秒間を過ぎてしまった。だから、審判はチャレンジを受理することができなかったのだ」とコメントしている。 もし、この時にダントーニHCによるチャレンジが受理され、インスタント・リプレイが行われていれば、ハーデンのダンク・ショットが決まっていたことが映像で確認されたはずだ。 今回の一件を受け、NBAとNBAの競技運営委員会は、今後はこのような事態が起こらないように、さらなるルールの改善に着手するようだ。

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