勢いが止まらないネッツ“陰のキーマン”ディンウィディー

ブルックリン・ネッツでオールスターPG(ポイントガード)のカイリー・アービング欠場の穴を埋めているスペンサー・ディンウィディーの勢いが止まらない。 2014年ドラフト2巡目38位でデトロイト・ピストンズに指名され、Gリーグから這い上がってきたディンウィディーにチャンスが巡ってきたのは、ジェレミー・リン(現北京ダックス)とディアンジェロ・ラッセル(現ゴールデンステイト・ウォリアーズ)の退団で先発PGに抜擢されたネッツ2年目の2017-18シーズン。80試合に出場して平均12.6得点を挙げると、昨季はベンチスタートの選手としては6thマン賞を受賞したルー・ウィリアムズ(ロサンゼルス・クリッパーズ)に次ぐ平均得点(17.1)とアシスト(4.5)をマークし、若きネッツの主力の1人となった。 今季も第2PGとしてスタートしたが、平均28.5得点、5.4リバウンド、7.2アシストを記録している新加入のアービングが左肩のインピンジメント症候群で離脱。代役に起用された11月16日のシカゴ・ブルズ戦で24得点を挙げ、そこから8試合中7試合で20点以上を記録し、先週には自身初のプレイヤー・オブ・ザ・ウィーク(週間最優秀選手)にも輝いた。 ディンウィディーは「(先発と控えは)役割がまったく違うから変化がある」と語る一方で、「(どちらでもゲームへのアプローチは似ている。チームが勝つためには何が必要か考え、役割を見出す。それは時にディフェンスで、時にオフェンスだ」と試合に臨んでいる胸中を明かす。 11月29日のボストン・セルティックス戦ではオールスターPGのケンバ・ウォーカーとマッチアップ。相手を17得点(シュート成功19本中6本)に封じるとともに、自らは32得点、11アシスト、3ポイントシュートは8本中6本沈めてみせた。同僚のジャレット・アレンは、「スペンサーは自分がやりたい時にいつでもそれができる。非常に才能があり、スキルがあり、そして身体能力も高い。彼にとってはこれが普通になるだろうね」と称えた。 ケニー・アトキンソンHC(ヘッドコーチ)は、好調の要因に関して「より自信を身につけた」と言及。そして、ディンウィディーに最大限の賛辞を送っている。 「カイリーが復帰したら、我々のチームはさらに層が厚くなると思う。さらにパワフルなチームになるはずだ。ただ、私の控えめな意見ではあるけど、今の彼はNBAで誰よりもいいプレイをしていると思う」 アキレス腱断裂のケビン・デュラントがシーズン全休濃厚、アービングも故障を抱えるネッツにおいて、ディンウィディーが“陰のキーマン”になりそうだ。

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