今シーズン、ユタ・ジャズは1990年代にチームが着用していた『マウンテン・ジャージ』と、当時のフロア・デザインを復刻した。90年代にカール・マローンと共にジャズを牽引し、チームを2年連続でNBAファイナルに導いたジョン・ストックトンは、『マウンテン・ジャージ』の復刻についてどのような印象を持ったのであろうか。 現地11月22日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦を訪れたストックトンは、実況席で行われたインタビューで以下のように語っている。 「マウンテン・ジャージが復刻されて嬉しいよ。でも、少し困惑している。だって、私たちはこのユニフォームを着てファンに声援を送られていたが、今は誰もがドノバン(ミッチェル)のユニフォームを着ている。その点は、昔と違うところだね」 しかし、当時と違うのはユニフォームだけはないようだ。 「ジャズは今オフに良い補強をしたね。特に、私は以前からマイク・コンリーのプレイが大好きだったんだ。彼は素晴らしい闘争心を持っているから、このチームにとって、とても良い補強になるはずだ」 ストックトンは、今シーズンまではボヤン・ボグダノビッチのプレイはあまり見たことがなかったそうだ。だが、彼は新たにジャズに加わったボグダノビッチにも大きな期待を寄せているそうだ。 ストックトンは、ボグダノビッチについて「彼は、ほとんどシュートを外さないね」とコメントしている。 また、ストックトンはクイン・スナイダーHC(ヘッドコーチ)の手腕も高く評価している。 「彼の試合は見ていて面白い。彼はコーチングに集中しているし、賢く、よく準備をしているコーチだ。彼は本当に素晴らしい仕事をしているよ」 ストックトンが実況席にゲスト出演した試合で、ウォリアーズとジャズは合わせて25本以上の3ポイントシュートを放った。これは、ストックトンが現役の頃とは大きく違う点だろう。ストックトンは、現役時代に1試合平均1.5本の3ポイントシュートしか試投しなかった。 「私が現役の頃だったら、考えられないような状況だね。私は、とにかく正しいプレイをするように心がけていた。当時の私の仕事は味方にパスを出すことだったから、そのことを第一に考えていた。だから、だれもマークに来ない状況で沢山3ポイントシュートを打てたら、さぞ楽しかっただろうと思うよ」 ストックトンは、彼の相棒だったマローンが3ポイントシュートを打つことを許可されていたら、きっともっと良い成績を残したはずだと考えているそうだ。マローンは現代のバスケットボールにも適応する能力があると、ストックトンは語っている。 「彼なら、1試合で100点取れるはずだ。誰も彼を止められないだろう。マローンにマッチアップする相手チームの3ポイントシューターは、全員ファールアウトすることになるだろうね」