ダラス・マーベリックスが、昨シーズン限りで引退したダーク・ノビツキーの功績を讃えて、アリーナの南側の通りを「ノビツキー・ウェイ」と命名したと発表した。 発表会見に登場したノビツキーは「信じられないよ。この街は、ルーキー時代の私に“ダメ選手”というあだ名を付けなかったからね」とジョークを飛ばした。 41歳のノビツキーは、マーベリックス一筋で21年間プレイした。彼は、14度のNBAオールスター・ゲーム出場、外国人選手のNBA史上最多得点、シーズンMVP(2007年)といった数々の偉業を達成し、2011年にはマーベリックスにチーム史上初の優勝をもたらして、自身もNBAファイナルMVPを受賞した。 アメリカン・エアラインズ・センターの南側にあるオリーブ・ストリートの2900〜3000ブロックを「ノビツキー・ウェイ」と名付けることは、市議会で満場一致で決定された。 ノビツキーは「これは、バスケットボールよりも大きなことだ。私とこの街の関係を象徴することだからね。私は、このコミュニティーから沢山の愛を与えられてきた。でも、この通りはなぜ『ダーク・ドライブ』とか『ダーク・ウェイ』と命名されなかったのだろうね。とにかく、これは私の家族全員にとって素晴らしいことだ。私は、現役時代にほとんどドライブ(ドリブルで切り込むこと)はしなかったけれどね」と、ジョークを交えながら感謝の言葉を述べた。 ノビツキーは、引退以降は妻と3人の子供との時間を大切にしている。さらに、彼は2001年に設立した『ダーク・ノビツキー基金』の活動も熱心に行なっている。この基金は、子供と女性の健康や福祉を充実させることを目標にして設立された。 この発表会見には、歴代ヘッドコーチのドン・ネルソンやエイブリー・ジョンソン、現ヘッドコーチのリック・カーライル、そして彼のチームメイトらが出席した。カーライルHC(ヘッドコーチ)は、2011年にマーベリックスが優勝した時に着ていた『シャンパンまみれのスーツ』を着用してきたことで注目を浴びた。彼は、このスーツをクローゼットに大切にしまっていたそうだ。 カーライルHCは「私は、このスーツを再び着るのにピッタリな機会をずっと待っていた。今日こそが、それに相応しい日だと言えるだろう」とコメントしている。 マーベリックスのオーナーのマーク・キューバン氏は、2000年にチームを買って以降、ノビツキーにご執心だった。キューバン氏は、若手時代のノビツキーに様々な批判があったことを振り返って、以下のように語った。 「彼は、ソフトで遅くて下手な選手だと言われていた。だが、何度トレードの打診が来ても、当時のゼネラルマネージャーのドニー・ネルソンは『ダメだ。彼は本物だからね』といって拒否し続けたんだ」