100点取るだけでは勝利できないNBA

かつてNBAでは、1試合100点以上を取れば勝利はほぼ確約されたものだった。しかし、今日においてそれは勝つための最低条件となってきている。 昨シーズン、NBAでは過去35年間において1試合100点以上をあげたチームが敗れた試合数が最も多かった。前年と比べリーグ全体でオフェンスの爆発力が増しており、この傾向がしばらくの間、変わることないだろう。 AP通信のデータアナリストによると、2018-19シーズンで100点以上を挙げたチームの勝率は58%。これは前年の62%から大きく下がっている。ちなみに2014-15年は70%、2011-12年は75%だった。 サンズのモンティ・ウィリアムスHCは「試合への考えであり、アプローチを進化させないといけない」と、NBAの変化を語る。 「私がルーキーの時、キャバリアーズとの試合では得点が70点台の時もあった。互いに激しくぶつかりあう素晴らしいディフェンスの試合だった。しかし、状況は変わっており、それに対してチームも変化しないといけない」 ちなみに1月16日、ティンバーウルブズは延長なしで終わった試合で140点を挙げながらウォリアーズに敗れた。これは、過去27年間では初めてのことだった。そして昨シーズン、最も低い得点で勝った試合は11月7日、グリズリーズが89点でナゲッツを破ったものだ。 昨季、1試合100点以上あげながら敗れたのはNBA記録の845回。100点以下に終わったチームの勝敗は64勝385敗となっている。ナゲッツのマイケル・マローンHCは、この状況について言う。 「今のNBAはオフェンス有利のルールだ。チームとして、個人としても守ることがより難しくなっている。しかし、それでもチャンピオンになるには高いレベルでの守備ができることが基本だ。昨季、優勝したラプターズは守備効率でリーグ5位だったと思う。今の状況でも守れる方法を見出し、それを実行できる選手を獲得する必要がある」 100点以下での勝率は昨シーズン14%で、7年前の35%から大きく減少。また、1試合99点以下に終わった試合では一度も勝てなかったチームがシクサーズ(0勝7敗)、ウォリアーズとペリカンズ(0勝8敗)、セルティックスとクリッパーズ(0勝9敗)といた。また、1勝のみのチームもレイカーズとホークス(1勝10敗)、スパーズとネッツ、マーベリックス(1勝12敗)、ティンバーウルブズとホーネッツ(1勝13敗)にサンズ(1勝22敗)、ニックス(1勝28敗)と多い。 100点以下で最も勝率が高かったのはグリズリーズで、それでも9勝28敗。今のNBAにおいて、勝つためにまずは100点突破は欠かせない要素だ。

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