ヒューストン・ロケッツのダリル・モーレーGM(ゼネラルマネージャー)が、香港の中国からの独立を支持するツイートをしたことを発端とし(そのツイートは後に削除されている)、NBAと中国の関係が緊迫している。10月10日には中国の上海でロサンゼルス・レイカーズとブルックリン・ネッツによるNBAチャイナ・ゲームズが予定されていたが、中国の街中からはそのイベントの宣伝広告が撤去されるなど、試合の開催が危ぶまれる状況になっていた。 結局、NBAは試合の数時間前に「試合の前後に予定されていた記者会見を全てキャンセルする」という発表をしたが、試合自体は予定通り開催された。しかし、試合の中継は中国国内では放送されず、試合前のアメリカと中国の国歌斉唱も行われなかった。 選手紹介の際には、両チームのスター選手のレブロン・ジェームズとカイリー・アービングに大きな歓声が送られたが、中国の国旗を振って自国の主張を支持するファンや、NBAのアダム・シルバー・コミッショナーを批判するプラカードを会場に持ち込むファンの姿も見受けられた。 114-111で勝利したネッツでは、スペウサー・ディンウィディーが20得点、7アシスト、トーリアン・プリンスが18得点、ジャナン・ムサが16得点という活躍を見せた。 一方のレイカーズでは、ジェームズが20得点、6リバウンド、ラジョン・ロンドが18得点、6アシスト、アンソニー・デイビスが16得点、5アシストを記録している。 深圳市に会場を移して行われるNBAチャイナ・ゲームズの2試合目は、日本時間10月12日の夜20時30分からNBA Rakutenで配信予定だ。