ニューオーリンズ・ペリカンズに鳴り物入りで入団したドラフト全体1位指名のザイオン・ウィリアムソンが、早速格の違いを見せつけている。トレーニングキャンプ2日目のゲームでインバウンドのパスをアリウープで豪快に叩き込み、同僚も「ずるい」と天賦の才に脱帽している。 デューク大に加入した昨季、平均22.6得点、8.9リバウンド、フィールドゴール成功率68%をマークし、“レブロン・ジェームズ二世”とも騒がれたザイオン。1年でのアーリーエントリーを決意すると、ペリカンズから1巡目1位で指名された。 サマーリーグ初戦で膝を痛めてその後の試合を欠場したが、トレーニングキャンプで待機の片鱗を見せつけている。公開された2日目の練習終盤のゲームで、ロンゾ・ボールからのインバウンドパスに合わせてジャンプすると、空中でボールをキャッチしてそのまま豪快にリングへ叩き込んだ。見ていたスタッフには思わずガッツポーズや信じられないとばかりに頭を抱える仕草を見せる者もおり、練習場は多くの驚きの声で騒然となった。 「ベストなパスではなかったけど、彼がやったことは見たよね」と語るボールは、狙った場所から逸れたパスさえもダンクしてしまう規格外の身体能力に「彼には悪いロブを出すことは難しい」と脱帽の様子だ。 3年目を迎えるガードのフランク・ジャクソンも「正直、あんなプレイを見せられたら一瞬ショックを受ける。でも、すぐに『ザイオンか』となるんだ。みんなも慣れてきた。彼は素晴らしいアスリートだ。バックボードに当たったボールを、そのままダンクした。もうずるいよ」と続けた。 ペリカンズの開幕戦は10月22日の敵地トロント・ラプターズ戦。昨季王者相手に超大型ルーキーがどんなプレイを見せるのか、世界中の注目が集まる。