カリフォルニア州、学生アスリートのスポンサー契約可能に

9月末、カリフォルニア州は、学生アスリートがプロ選手と同じように代理人を雇ったり、企業とスポンサー契約を結ぶことを可能とする法律を承認した。実際にこの法律が施行されるのは2023年からとなる。 この決定が大きな反響を呼んでいるのは現在、大学スポーツ界の統括団体であるNCAA(全米体育協会)は、学生アスリートが報酬を得ることを禁止。また、代理人と契約した選手は、NCAAの大会に出ることができない規則であるからだ。そのため、バスケットボールの世界でいえば大学でのプレー期間を全うするか、NBAにドラフトエントリーを決断した後でないと学生選手は代理人を雇うことができない状況となっていた。 NCAAは、カリフォルニア州の決定に対し選手の金銭授受におけるルールの見直しを検討している。ただ、規則の変更は各州の法律によってではなく、NCAAを通して全米レベルで一緒に行われるべきとの見解を書面で発表している。 同州での新たな法律の詳細をより説明すると、対象年齢は18歳からでスポンサー契約は可能だが、いかなる組織からも給与を得ることはできない。また、契約を結ぶことで大学の奨学金を剥奪されたり、チームから追放されることはない。そして、大学と違う同業他社とはできない。例えば大学がナイキと契約していた場合、アンダーアーマーなど同じスポーツメーカーと選手個人が契約することは認められていない。 現役のNBA選手の反応を見ると好意的な声が多い。レブロン・ジェームスは、今回の出来事について「多くの契約を結ぶに値するアスリートの人生が変わる。NCAAは次のステップに進むべきで、僕たちはみんなでこの問題を解決できる」と語っている。 また、ドレイモンド・グリーンは、より過激な表現でカリフォルニア州の決定を支持している。「NCAAは独裁的だ。俺は学生アスリートが剥奪されるのを見ることにうんざりしている」 実際に施行されるのはまだ先の話しだが、この動きが広がっていった場合NCAA全体のビシネスモデルに加え、NBAドラフトにおいてもアーリーエントリーのあり方に何らかの影響が出てくるだろう。

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