NBAがタンパリングの罰則強化に関する投票を実施へ

リーグの計画に関して詳しい情報筋がAP通信に明かした話によると、NBAはタンパリングの罰金を現在の倍にあたる最大1000万ドル(約10億8000万円)に引き上げるほか、交渉可能期間外に選手と接触したチームには最大600万ドル(約6億5000万円)の罰金と、交渉に応じた選手側には最大25万ドル(約2800万円)の罰金を科すことを検討しているそうだ。 リーグの運営委員会は現地9月20日にこの件に関する協議を行う予定で、既に各チームには「罰則が強化される可能性がある」というメモを送付したそうだ。 そのメモには、「タンパリングやサラリーキャップやフリーエージェント交渉のタイミングに関するリーグのルールが、頻繁に破られている」という現状が指摘されているそうだ。 罰則が規定された1996年と現在のリーグの状況を比べると、リーグの収益は600%アップし、NBAチームの価値も1100%アップしているので、罰金の額もそれ相応にアップすべきではないかと、NBAは主張している。 アダム・シルバー・コミッショナーは今年7月に「我々リーグ側が力を持たないルールでは意味がない」という考えを示し、リーグの公平性を保つために罰則を強化する可能性を示唆していた。 その際に、シルバー・コミッショナーは「フリーエージェント交渉が解禁される6月30日の午後6時以前に、幾つかのチームと選手が既に話し合いを済ませていた形跡がある」と指摘し、フリーエージェントの仕組みに手を加える必要性を説いた。 チームと選手間の期限前交渉に対してリーグ側が抑止力を持っていなかったため、何年もの間こういった動きが野放しになっていた。特に今夏のフリーエージェント市場はその動きが顕著で、フリーエージェント解禁後のわずか90分の間に総額14億ドル(約1500億円)以上の契約が矢継ぎ早に交わされるという異常事態が起こった。しかも、それらの契約は既に暗黙の了解として知れ渡っていたものばかりだった。

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