2008年8月28日、メンフィス・グリズリーズがハメッド・ハッダディと契約した。 ハッダディはイランの国内プロリーグや世代別代表で若くから活躍し、19歳だった2004年NBAのドラフトにエントリーしたが指名はされなかった。しかし、その後も2007年のアジア選手権でイランを優勝に導くなど活躍を続け、2008年の北京オリンピック前には複数のNBAチームからオファーを受けるまでになっていた。 北京オリンピックでブロック王とリバウンド王に輝いた後、冒頭の通りグリズリーズと契約した。10月7日に最初のプレシーズンゲームで4得点を記録。そして12月30日のフェニックス・サンズ戦でついにシーズンデビューを飾り、NBAでプレーした史上初のイラン人なった。 その後4シーズン半をグリズリーズで過ごしたハッダディは、2013年1月30日にトロント・ラプターズにトレードされた。しかし、ラプターズでは1試合もプレーすることなく、2月21日に今度はフェニックス・サンズにトレードされる。サンズでは17試合で平均13.8分で4.1点とまずまずの成績を残したが、6月29日に解雇された。 2013年以来NBAでは一度もプレーしていないハッダディだが、アジアレベルではいまだトップ選手の一人で、今年中国で行われるワールドカップにもイラン代表として出場する予定である。