メンフィス・グリズリーズと契約のバイアウト交渉をしていたドワイト・ハワードが、現地8月24日の朝にグリズリーズから正式に解雇された。 このあと、ハワードは6年ぶりにロサンゼルス・レイカーズに”出戻り”するようだ。 レイカーズは、今オフにフリーエージェントでセンターのデマーカス・カズンズを獲得したが、カズンズが膝の前十字靭帯を断裂したため、彼の代わりとなるセンターを探していた。そして、彼らは数名のベテラン・センターとワークアウトを行った結果、ハワードに白羽の矢を立てた。 ハワードは、2012年の8月にオーランド・マジックからレイカーズに移籍した。彼は、コービー・ブライアント、スティーブ・ナッシュ、パウ・ガソルらと共にスーパーチームを結成し、レイカーズを優勝に導くことを期待されていた。 しかし、ハワードは相次ぐ怪我に悩まされ、ブライアントやマイク・ダントーニ・ヘッドコーチ(当時)らとロッカールーム内で衝突するなど数々の問題を起こし、結局チームはその年のプレイオフ・ファーストラウンドでスウィープ負けを喫した。レイカーズでプレーした1シーズンの間のハワードの成績は、1試合平均17.1得点、12.4リバウンドだった。 2013年のオフにフリーエージェントになったハワードは、ヒューストン・ロケッツと契約する道を選んだ。それ以降、彼はロサンゼルスのステイプルズ・センターで、レイカーズとロサンゼルス・クリッパーズの両方のファンからブーイングを受ける選手となっている。偶然にも、ハワードが去って以降の6年間は、 16度の優勝を誇るレイカーズにとって最悪とも言われる時代だ。 ハワードにとっても、この数年間は苦難の時代だった。 2013-14シーズン以降、ハワードはロケッツ(2013年から2016年まで)、アトランタ・ホークス(2016-17シーズン)、シャーロット・ホーネッツ(2017-18シーズン)、ウィザーズ(昨シーズン)、グリズリーズといったチームを転々としているが、ロケッツ時代にオール・NBA・セカンドチームに選出された以外は、ほとんど怪我に悩まされていた印象だ。今回のレイカーズへの出戻りは、ハワードにとっても名誉挽回の大きなチャンスと言える。 レブロン・ジェームズとカイル・クーズマを擁するレイカーズは、今オフのトレードでオールスター・ビッグマンのアンソニー・デイビスを獲得し、ダニー・グリーンやエイブリー・ブラッドリーといったベテラン・ウィングも補強したが、カズンズの離脱によってセンターの駒が不足していた。そこで、レイカーズの首脳陣は、リバウンドとブロックショットに専念することを期待してハワードを獲得したようだ。