ニューヨーク・ニックスは2023-24シーズン、レギュラーシーズン50勝32敗でイースト2位、プレイオフはカンファレンス準決勝敗退という結果に終わった。ジェイレン・ブランソンを中心に快進撃を見せたなか、ジュリアス・ランドルの処遇に注目が集まっている。 所属5年目を迎えたランドルは今季、平均24.0得点、9.2リバウンド、5.0アシストをマーク。しかし、1月下旬に右肩を脱臼してオールスターを欠場し、その後4月に手術を受けて出場は46試合にとどまった。 ランドルが長期離脱するなかで、ニックスは加入2年目のブランソンを中心にプレイオフで快進撃を見せたことで、SNS上ではランドル売却の憶測が強まった。 『The Athletic』のフレッド・カッツ記者は、「ニックスはランドルをトレードするつもりはないが、スター獲得のためにはそうしなければならないかもしれないとも認識している」と取り上げている。 ランドルは日本時間8月4日(現地3日)に最大4年総額1億8150万ドル(約285億円)の契約延長の資格を得る。ブランソンも今夏の契約延長の資格があるなか、4年総額1億5600万ドル(約245億円)の契約延長をオファーが見込まれるが、それを断り、2025-26シーズンのプレイヤーオプションも破棄して25年夏に無制限フリーエージェント(FA)となれば、ニックスと5年総額2億7000万ドル(約424億円)で再契約することもできる。 複雑な状況下で、カッツ記者は「アンタッチャブルな存在はブランソン1人だけ」とし、ランドルに関しては、「ニックスはランドルのような選手をアップグレードせずに手放すわけにはいかない」と、スター選手を獲得するチャンスがあるのならば、トレードを視野に入れる可能性はあると見立てていた。