日本時間10月6日と8日にアブダビでミネソタ・ティンバーウルブズとのプレシーズンゲームを行なうダラス・マーベリックスは、他チームに先んじてトレーニングキャンプを開始した。チーム浮沈のカギを握るのは、ルカ・ドンチッチとカイリー・アービングの2人だ。彼らのコンビネーションがどこまで向上するか注目されるなか、ドンチッチは楽観的に考えているようだ。 「彼は昨シーズン途中に合流したから、あまり時間がなかった。すぐに試合でプレイしなきゃいけなかったんだ。特にコート上ではケミストリーを醸成するのに時間がかかるからね。トレーニングキャンプもやってなかったしプレシーズンゲームもなかった。だから(新シーズンは)昨季よりずっと良くなると思う」 アービングは2月にトレードでブルックリン・ネッツから移籍してきたものの、マーベリックスはウェスト11位に終わりプレイオフに進出できなかった。期待された結果は残せなったが、オフには3年1億2600万ドルで再契約。フロントはドンチッチとのデュオで頂点を狙う決断を下したのだ。 ジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)は、ドンチッチとアービングが同時出場している時のチームは「リーグ最高の攻撃陣のひとつ」と太鼓判を押す。マーベリックスはこの2人が同時にプレイした444分間、100ポゼッションあたり平均119.2点(昨季リーグ1位のサクラメント・キングスは118.6点)を記録していたのだ。 一方でディフェンスには課題が多かったものの、オフにサイン&トレードでボストン・セルティックスから守備に定評のあるグラント・ウィリアムズを迎え入れた。さらにドンチッチも「(アービングと)2人で模範を示した上で、全員でやらないといけない」と、責任を持ってディフェンスに取り組む意思を示した。 時間をかけて開幕を迎えられる2023-24シーズン、ドンチッチとアービングはマーベリックスを上位に導くことができるか。