カナダ代表に参加しているデンバー・ナゲッツのジャマール・マレーが、FIBAワールドカップへの出場を辞退した。声明の中でマレーは、「メディカルスタッフやチームと相談した結果、さらなる回復が必要なのは明白で、大会に参加しないという難しい決断を下した」と説明している。マレーは約2週間前にカナダ・トロントで行なわれた代表チームのキャンプに参加していたものの、ヨーロッパで行なわれたトレーニングマッチには出場しなかった。 2021年4月に左膝前十字靭帯断裂という大怪我を負い、昨季は復帰1シーズン目。そんななかでNBAファイナルへ出場し、ナゲッツを頂点へ導くなど6月中旬までNBAで厳しいシーズンを戦い抜いたことを鑑みれば、無理はできないというのも納得だ。また、マレーは今夏ナゲッツと最大で3年1億4400万ドルの延長契約を結ぶ権利がある。もし契約延長を来年にスライドすれば、オールNBAチーム入りという条件はあるものの最大で5年3億ドルの超大型契約を結ぶこともできる。 今回のワールドカップでカナダはグループHに所属し、インドネシア・ジャカルタでフランス、レバノン、ラトビアとグループリーグを戦う。 また、カナダは2000年以来オリンピックに出場していないが、今回のワールドカップでアメリカ大陸の代表7チームの中で上位2チームに入れば来夏行なわれるパリ五輪の出場権が得られる。マレーは「カナダ代表としてオリンピックに出場するのは夢。この目標を追い求めるチームをサポートしていくつもり」と語っている。