デンバー・ナゲッツは日本時間6月10日(現地9日)、NBAファイナル第4戦でマイアミ・ヒートを108-95で下し、シリーズ3勝1敗とフランチャイズ初優勝に王手をかけた。それでも、主軸のニコラ・ヨキッチは気を引き締め直している。『ESPN』のオーム・ヤンミスク記者が伝えた。 ナゲッツは86-73とリードを奪って第4クォーターを迎えたが、この日23得点、12リバウンド、4アシストを記録したヨキッチが残り9分24秒で5つ目のファウルを犯してベンチへ下がる。ヒートに8-0のランを許し、5点差に迫られたなかで、ヨキッチ不在の5分15秒間、ジャマール・マレーがチームを牽引してチームを勝利に導いた。 マレーはシュート成功こそ17本中5本と苦しんだが、15得点、12アシストを記録。マイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は、「今夜のジャマールのチームメイトへの信頼は非常に高いレベルにあると感じた」と、ヨキッチに次ぐチーム“第2の男”を称えた。 さらに、マローンHCは「ベンチの選手みんなが素晴らしい仕事をしてくれた。攻撃はニコラがいる時ほど美しくないかもしれないが、5人全員が守備をし、みんながいいプレイをするためのキープレイヤーだ」と、チーム力での勝利に充実感を覗かせた。 1976年にNBAへ加入して以降、フランチャイズ史上初優勝に王手をかけたが、ヨキッチは「(今日の勝利は)1勝したにすぎない。もう1勝しないといけない。まだ必死さが必要だ。みんなが気を抜かなかったのが良かった」と、油断を感じさせない。マレーも「僕たちはチャンピオンシップに勝つ準備ができている」と語り、6月13日(同12日)に行われる第5戦を見据えていた。