マイアミ・ヒートは日本時間6月10日(現地9日)、NBAファイナル第4戦でデンバー・ナゲッツに95-108で敗れ、シリーズ1勝3敗と王手をかけられた。崖っぷちに追い込まれたが、選手やHC(ヘッドコーチ)は巻き返しを誓っている。『ESPN』のニック・フリーデル記者が伝えた。 第2戦こそ勝利したが、1勝2敗と負け越して第4戦を迎えたヒート。二桁のビハインドを背負って第4クォーターに突入したなか、ナゲッツのニコラ・ヨキッチがファウルトラブルでベンチに退いたこともあって点差を詰めた。しかし、ジミー・バトラーが25得点、バム・アデバヨが20得点を挙げるなど、6選手が二桁得点を記録するも、チームは敗れた。 1999年のニューヨーク・ニックス以来、史上2チーム目となる第8シードからNBAファイナル進出したヒートだが、もう1敗もできない状況に追い込まれた。それでも、エリック・スポールストラHCは「我々は信じられないほど競争力のあるグループだ。デンバーでの試合(第5戦)は我々の選手にとって厄介なものになるだろう。でも、我々が考えているのはマイアミに戻ることだけだ」と前を向いた。 ヒートはカンファレンス決勝ではボストン・セルティックス相手に3連勝したあと、3連敗を喫して逆王手をかけられるなど苦しめられた。それだけに、アデバヨは「1試合1試合を大事にするだけだ」と巻き返しを諦めていない。 大黒柱のバトラーも、「俺たちの辞書に諦めるという言葉はない。いいプレイをするために戦い続けるだけだ。それぞれが個人を、そしてお互いを信じている。シーズンで最も難しいミッションだ。でも、これが現実だから、俺たちは3連勝しないといけない」と、6月13日(同12日)に行われる第5戦に向けて、力強く語っていた。