ゴールデンステイト・ウォリアーズは、プレイオフのカンファレンス準決勝でロサンゼルス・レイカーズにシリーズ2勝4敗で屈指、リーグ2連覇の夢は潰えた。主力のドレイモンド・グリーンは今オフにプレイヤーオプションとなるが、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はグリーンとの再契約が優勝候補であり続けるためには必須条件だと考えているようだ。 ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、グリーンのビッグ3を擁するウォリアーズは、ウエストの第6シードで今プレイオフへ。サクラメント・キングスとの1回戦はシリーズン4勝3敗で制したが、続くカンファレンス準決勝ではレブロン・ジェームズ&アンソニー・デイビスが所属するレイカーズに敗れて無念のシーズン終了となった。 カリーとトンプソンはまだウォリアーズとの契約を残しているが、グリーンは2760万ドル(約38億円)のプレイヤーオプションのため、無制限フリーエージェントになって移籍することを選択すれば、ビッグ3は解体となる。 グリーンはシーズン開幕前の昨年10月、練習中に同僚のジョーダン・プールと口論となった末に相手を殴る騒動を起こしたが、これがロッカールームでのチーム内の信頼を崩壊させたと考えているようだ。『ESPN』の放送内で、名物ジャーナリストのスティーブン・A・スミスに対して、2月頃からボーカルリーダーとして本来の力を発揮し始めたが、時すでに遅しだったと振り返った。 「(パンチがなければ)ウォリアーズはまだ(プレイオフで)プレイしていただろう。すでに悪い習慣を身に付けてしまっていた。修正しようとしても、少し良くなるかも程度だった。最終的にはカンファレンス準決勝に駒を進めたが、チャンピオンシップレベルではなかった」 シーズン終了後、スティーブ・カーHCは『AP通信』に「ドレイモンドが(再契約して)戻ってこないのであれば、我々は優勝候補ではない。勝利のためにはそれほど重要な存在だ。絶対に彼には戻ってきてほしい。ドレイモンドはこちらが驚くほど正直で、批判も真実として受け止めることができる」と、来季もウォリアーズの一員でいてほしいことを訴えている。果たして、グリーンは今夏、どのような決断を下すだろうか。