イースタン・カンファレンスのカンファレンス・ファイナルに進出する2チームが決定!!

イースタン・カンファレンスのカンファレンス・セミファイナルが終了し、カンファレンス・ファイナルに進出する2チームが決定した。 イースト1位シードのミルウォーキー・バックスと4位シードのボストン・セルティックスの対戦は、エースのヤニス・アデトクンボを中心に選手層の厚さを見せつけたバックスがセルティックスを4勝1敗で退けた。第1戦は、機動力のあるセンターのアル・ホーフォードがアデトクンボをしっかりとマークし、彼の得意のドライブインを封じ込めた。その結果、アデトクンボは苦手の3ポイントシュートを打つしかなくなり、オフェンスのリズムを失ったバックスはホームで90-112という大敗を喫した。しかし、第2戦以降は、アデトクンボが無理な突進を減らして周りの選手を生かすプレーにシフトしたことで、クリス・ミドルトンやエリック・ブレッドソーらをはじめとするチーム全体の得点もアップし、バックスのオフェンスが本来の威力を取り戻した。 一方のセルティックスは個人技で得点を狙う場面が目立ち、ブラッド・スティーブンスHC(ヘッドコーチ)のチームらしいパスを回すバスケットボールが見られなかった。特にエースのカイリー・アービングが独り相撲を取る場面が目立ち、ホーフォード、ジェイソン・テイタム、ゴードン・ヘイワード、ジェイレン・ブラウンらが満足に得点することができなかった。このプレイオフの結果を受け、今オフにフリーエージェントになる権利を持っているアービングの去就に早くも注目が集まっている。

Giannis Antetokounmpo

イースト2位シードのトロント・ラプターズと3位シードのフィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)の対戦は、第7戦にもつれ込む一進一退の激闘の末にラプターズがカンファレンス・ファイナルへの切符を手に入れた。勝負を決める最終第7戦でも両チームは終盤までシーソーゲームを繰り広げたが、同点で迎えた試合時間残り4秒からのプレーでカワイ・レナードがブザービーター・ジャンパーをねじ込んで死闘に終止符を打った。試合内容からも見て取れるように、両チームはほぼ互角の戦力を持っていたが、勝敗を分けたキーポイントは、優勝経験を持つレナードの存在だろう。レナードは、長い腕と大きな手を生かした強固なディフェンスに加え、最近では得点力も大幅にアップさせている。彼は今プレイオフで1試合平均30得点以上をマークしており、第7戦では41得点、8リバウンドと大活躍した。シーズン開幕前、昨シーズンまでエースだったデマー・デローザンを放出してレナードを獲得したことに不安の声もあったが、レナードは自らのプレーによって自分の価値を証明することに成功している。 一方のシクサーズは、敗退こそしたものの『プロセス(チーム再建のための長期計画)』が間違っていないことを証明した。とはいえ、シクサーズは今オフにフリーエージェントとなるジミー・バトラー、トバイアス・ハリス、JJ・レディックらの再契約を控えている。彼らが再び今シーズンに匹敵するほどのワクワクするチームを作って、来年のプレイオフに戻ってくることを期待したい。

Kawhi Leonard

以上の結果により、イーストのカンファレンス・ファイナルはバックスとラプターズの対戦となった。 バックス対ラプターズの注目ポイントは、アデトクンボとレナードの『エース対決』だ。 サイズと運動能力を兼ね備えたアデトクンボに対し、ラプターズは同じタイプのシアカムをマッチアップさせる可能性が高い。しかし、ラプターズとしては今プレイオフで1試合平均20得点以上を記録しているシアカムをディフェンスで疲弊させる訳にはいかないため、レナードやイバカやマルク・ガソルらのヘルプディフェンスも組み合わせて『ヤニス包囲網』を作ってくるはずだ。 一方バックスは、コツコツと着実に得点を重ねるレナードの高精度ミドル・ジャンパーを封じる必要があるが、彼のミドル・ジャンパーは往年のスーパースターのマイケル・ジョーダンに匹敵するとも言われており、対策には困難を極めるはずだ。特に、バックスにはエリート・ウィング・ディフェンダー(中距離のディフェンスが上手い選手)と呼べる選手がいないため、高さで優位に立てるアデトクンボをレナードにマッチアップさせる可能性もある。この『エース同士による夢の直接対決』が実現すれば、ファンとしては非常に見応えのある攻防が見られるはずだ。

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