現在はブルックリン・ネッツでプレイするカイリー・アービングだが、キャリアをスタートさせたのはクリーブランド・キャバリアーズだった。2011年のデビューから2017年にボストン・セルティックスへ移籍するまでの6シーズンをキャバリアーズの一員として過ごした。その間に新人王、オールスターMVP、そして優勝と輝かしい実績を残している。 その一方で、キャバリアーズがこれからというタイミングで移籍を選択したことで、地元ファンから大きな反感を買ってしまった。実績は十分ながらそうしたネガティブな過去もあるアービングについて、「背番号をキャバリアーズで永久欠番にすべきか」と質問されたケビン・ラブの言葉を『Cleveland Plain Dealer』が伝えている。 「間違いなくそうすべきだね。引退したらすぐにでも。聞くまでもないことだ。彼はフランチャイズ史上最大かつ重要なシュートを決めた選手の1人なのだから。それがこの街にとって何を意味したのか、彼のレガシーにとって何を意味したのか、レブロン(ジェームズ)のレガシーや、王朝となり歴史的にも偉大なチームとなったゴールデンステイト(ウォリアーズ)も含め、すべてがどうなったかを考えれば自然なことだ」 アービングはウォリアーズと対戦した2016年のNBAファイナル第7戦最終盤で、勝利を決定付ける3ポイントを決め、キャバリアーズに球団初の優勝をもたらしている。また、クリーブランドのプロスポーツチームとしては1964年にNFLクリーブランド・ブラウンズ以来の52年ぶりの優勝となり、地元ファンを喜ばせた。 現在30歳のアービングが順調にプレイを続ければ、引退は当面先の話となるはず。数年後にその時がやって来た際、当時着用していた背番号2が永久欠番としてアリーナに掲げられるだろうか。