日本時間11月23日(水)午前9時30分から、フィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)と、渡邊雄太が所属するブルックリン・ネッツが、フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで対戦する(LIVE・見逃し配信ともにLEAGUE PASSご契約者様のみ視聴可)。上向き調子の両チームによる対戦だが、やはり注目はネッツの渡邊だろう。
直近11試合で7勝4敗と開幕直後の苦境から抜け出しつつあるネッツ。好調の要因の一つはセカンドユニットの活躍で、11月以降リーグ4位(39.5)のベンチ得点を記録している。そしてその控え陣を牽引しているのが渡邊だ。 現在4試合連続で2桁得点をマークしており、3ポイント成功率ではリーグトップ(57.1%)に立つなど絶好調。あまりの好調ぶりにエースのケビン・デュラントも、「3ポイントコンテストで、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)と渡邊が対戦したらどちらが勝つ?」という質問に、「今だったらユータも負けていない」と答えるほどだ。ジャック・ボーンHC(ヘッドコーチ)も「彼のように正しいバスケをして、それが報われるのを見るのは嬉しい」と喜びの声をあげる。
11月21日(現地20日)のメンフィス・グリズリーズ戦では、第4クォーターだけで3ポイントシュートを4本沈めるなど16点と活躍。地元ファンからスタンディング・オベーションを受け、試合後のヒーローインタビューにも呼ばれるなど、徐々にメディアからも認知されるようになった。シクサーズにとっても無視できない存在となるが、警戒度が高まるなか果たしてどんなプレイを見せてくれるか注目だ。
ネッツのデュラントは開幕から17試合連続で25点以上をマークするなど、これまで安定したパフォーマンスを披露している。11月は平均6.1アシストとプレイメイク力にも磨きがかかっており、この試合でも得点だけではないオールラウンドな活躍が期待される。チーム内で渡邊の得点を最もアシストするなど、渡邊と相性が良いだけに2人の同時起用も見逃せないポイントだ。 対するシクサーズは、トバイアス・ハリスが得点源として存在感を発揮できるかがカギになってくる。この試合ではジョエル・エンビード、ジェームズ・ハーデン、タイリース・マクシーが怪我で欠場。チームのトップ3スコアラーを欠く厳しい状況なため、怪我から3試合ぶりに復帰予定のハリスの活躍が勝利には必須となるだろう。今季はマクシーの躍進もあり、平均14.7点とチームオフェンスのバランスを取るため控え目だったが、2018-19シーズンには平均20点を記録。実力に疑いはないが、爆発してチームを救うことができるか。
そしてもう1人、この試合で忘れてはいけないのがシモンズだ。昨季途中にトレードでシクサーズに加入したシモンズにとって、今回がフィラデルフィア初凱旋となる。2016年にドラフト全体1位でシクサーズに指名されたが、2021年の夏にトレードを志願。結果的に、その後1試合もシクサーズのユニフォームを着ることはなかった。解説者で元シクサーズのチャールズ・バークレーも、「フィリーの人たちはベンに対して敵対心剥き出しでヤジを飛ばすだろう。フィラデルフィアの人たちはかなり熱狂的だからね」と異様な雰囲気の試合になることを予想している。
当の本人もグリズリーズ戦後の記者会見で「彼らに歓迎される準備はできているよ」と語るなど、覚悟を決めたようだ。直近2試合では平均18.5点、10.5リバウンド、6アシストと不振から脱却したような活躍を見せている。シクサーズファンを前に、どんなパフォーマンスを披露するのか見ものとなる。 ■【THE MATCHUP】ブルックリン・ネッツ対フィラデルフィア・76ers 日時:日本時間11月23日(水)午前9時30分 会場:ウェルズ・ファーゴ・センター 解説:佐々木クリス / 実況:加藤暁 視聴可能プラン:LEAGUE PASS(BASIC PASSでのLIVE・見逃し配信はございません)
なお、渡邊雄太が大活躍した日本時間11月21日(月)のメンフィス・グリズリーズ対ブルックリン・ネッツを、BASIC PASSご契約者様にも配信しています。感動の一戦を是非お楽しみください!