スポーツブランドのナイキを創業したフィル・ナイトが、同社の契約アスリートであるブルックリン・ネッツのカイリー・アービングについて、今後の関係は不透明であることを示唆した。CNBCの番組での発言を、『AP通信』のティム・レイノルズ記者が報じている。 ナイトは番組のインタビューで、 「我々が元の関係に戻るか疑わしい。ただ、確かなことはまだ分からない」とコメントしている。 アービングは反ユダヤ主義の内容を含む映像作品のリンクを、自身のSNSでポスト。その後大きな騒動となっている。この件に関してナイキは先週に、アービングとの関係を一時停止すること、並びに最新シグネチャーシューズ『カイリー8』の発売をキャンセルしたと発表していた。 ナイトは「カイリーは一線を越えてしまった。単純な話だ。彼は我々が受け入れられないようないくつかの声明を出した。そのことが我々の関係を終わらせた理由だ。それでよかったと思っている」とコメントしている。 アービングは2011年からナイキと契約しており、2014年に初のシグネチャーモデルをリリース。少なくとも年間1100万ドルの契約料を受け取っていると見られている。それらのスポンサー料は、当然ブランドのイメージアップのために支払われているもの。ナイトからの信頼を回復するのは、かなり難しいかもしれない。