NBAは日本時間10月19日(現地18日)に、2022-23シーズンが開幕する。NBA Rakutenではシーズンを前に、各チームの戦力状況や見どころを1チームずつ紹介していく。
インディアナ・ペイサーズは昨季、開幕7戦で1勝6敗とスタートダッシュに失敗。浮上する気配は見えず、最終的に1988-89シーズン以降でワーストの勝率30.5%(25勝57敗)に終わった。 プレイオフ争いから早々に脱落したこともあり、シーズン途中にドマンタス・サボニスとキャリス・ルバートを放出。今夏にはマルコム・ブログドンもボストン・セルティックスへトレードに出すなど、ロスターの再編に取りかかった。ほかにもビッグマンのマイルズ・ターナーや、サボニスとの交換で獲得したバディー・ヒールドも放出が濃厚と目される。
フロント陣が獲得を熱望していた1人が、フェニックス・サンズから制限付きFA(フリーエージェント)となったディアンドレ・エイトンだった。攻守で計算でき、リバウンド力に優れるビッグマンを手に入れるべく、4年総額1億3300万ドル(約191億7000万円)のマックス契約を提示したものの、サンズが同条件を提示したため、迎え入れることは叶わなかった。 ただ、昨季途中に加入して平均13.4点、7.6リバウンドを挙げたジェイレン・スミスや、2月以降主に先発として平均21.8分出場し、11.4点、5.9リバウンド、2.3ブロックを記録した20歳のアイザイア・ジャクソンなどブレイクを予感させるビッグマンはいる。ほかにも司令塔タイリース・ハリバートン、身体能力が高くスコアラーとして鳴らす2022年ドラフト全体6位指名のベネディクト・マサリン、昨季オールルーキー2ndチームに選出されたクリス・デュアルテと有望な若手たちが揃う。
その中でも新チームのエースとして期待されるのが22歳のハリバートンだ。昨季サクラメント・キングスからトレードで加入した若き司令塔は、26試合で平均17.5点、9.6アシストを挙げるなど大活躍を披露した。 ペイサーズのチャド・ブキャノンGMは、「彼を中心にチームを作り上げていく。次のレジー・ミラーになるポテンシャルがある選手だからね」と数々の伝説を残したフランチャイズのレジェンドに例え、その才能に惚れ込んでいる。若手主体のチームを、NBA3年目のハリバートンがどう導くのか注目だ。
■2021-22シーズン チームスタッツ 平均得点:111.5(14位) 平均失点:114.9(26位) 得失点差:-3.5(24位) 平均リバウンド:43.9(21位) 平均アシスト:25.4(9位) 平均スティール:7.1(24位) 平均ブロック:5.6(4位) FG成功率:46.3%(17位) 3ポイント成功率:34.4%(25位) FT成功率:76.8%(19位) オフェンシブ・レーティング:111.9(18位) ディフェンシブ・レーティング:115.5(28位) ※カッコ内はリーグ順位