今夏にプレイヤーオプションを有するワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールは、去就が注目されるスター選手の1人だ。FA(フリーエージェント)市場が開く時期が刻一刻と迫ってきているが、ビールはまだ身の振り方を決めていないようだ。 ビールは来季3640万ドル(約49億円)のプレイヤーオプションだが、5年2億4200万ドル(約325億2000万円)のスーパーマックス額での契約延長か、無制限FA(フリーエージェント)となって4年総額1億7900万ドル(約240億6000万円)で移籍も可能となる。 ビールは左手首の靭帯修復のため、今年2月上旬にレギュラーシーズン残り試合を欠場することを発表。10年目のシーズンは40試合で平均23.2得点、3ポイント成功率30.0%にとどまった。 そのビールは6月中旬、『Bleacher Report』のテイラー・ルックス・レポーターとのインタビューで、去就に関しては「間違いなく家族のことは考慮している。どこに住みたいか、何に満足しているかね」と答えていた。 ただ、ウィザーズのインサイダーであるクイントン・メイヨ氏は自身のポッドキャット『The Quinton Mayo Show』で、「ブラッド(ビール)の周囲、そしてブラッド本人との会話によれば、去就について本当に決心していない」とレポートしている。 地元セントルイス時代から仲の良いジェイソン・テイタムのいるボストン・セルティックスは新天地候補に挙がっており、NBAファイナル第4戦をセルティックスの本拠地TDガーデンで観戦していた。このシリーズも、ビールの決断に影響を及ぼす可能性があるとメイヨ氏は見解を述べている。 「ボストンがNBAファイナルに出場し、若いジェイソン・テイタムが最高レベルの舞台でプレイするのを見たと思う。それがどんな影響を及ぼすか。(ゴールデンステイト・ウォリアーズの)オットー・ポーターJr.、ゲイリー・ペイトン2世が優勝リングを獲得するのを見たことは、これからの決断に確実に影響すると思う」 ビールがウィザーズを去ることになれば、八村塁のプレイにも少なからず影響が出るだけに、引き続き注目を集めることになりそうだ。