フェニックス・サンズは日本時間4月29日(現地28日)に行われたニューオーリンズ・ペリカンズとのプレイオフ1回戦第6戦を115-109で制し、シリーズ成績4勝2敗でカンファレンス準決勝進出を決めた。司令塔のクリス・ポールは、フィールドゴール14本すべて成功というプレイオフ新記録を打ち立てている。 前半を10点ビハインドで折り返したサンズは、第3クォーターから猛攻を開始。このクォーター最初のフィールドゴール14本中13本を成功させて77-74と逆転すると、その後はリードの奪い合いとなったなか、第4クォーター残り2分15秒にポールのパスからディアンドレ・エイトンがアリウープダンクを決めて勝ち越し、そのまま逃げ切った。 33得点、5リバウンド、8アシストを挙げたポールは、この日ペリカンズの選手7人と対峙し、フィールドゴール14/14で成功率100%。ペイント外からシュート11本すべてを沈めたのは、過去25年で最多のノーミス記録に。ウィルト・チェンバレンがフィールドゴール16/16、18/18のノーミスを記録しているが、いずれもレギュラーシーズンでのもので、プレイオフ新記録が生まれる形となった。 『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト記者によれば、ポールは「信じられないくらい特別だ。どれだけ特別か分からないくらいだ。ハーフタイムにもっとシュートを撃つ必要があるかもしれないと思った」と、後半にギアを上げたことを明かした。また、戦列復帰したデビン・ブッカーも、「誰も見たことがない記録だ。彼とプレイすると最大限の自信が得られる」と熟練の司令塔に信頼を寄せている。 昨季はNBAファイナルでミルウォーキー・バックスに敗れたサンズ。36歳のポールが、再びチームを力強く牽引している。