ジョエル・エンビード、元同僚シモンズへの地元ファンの対応に理解「長期間変化がないと感じたのが怒りの引き金」

フィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)は、今年2月のトレード最終期限日にベン・シモンズをブルックリン・ネッツへ放出し、ジェームズ・ハーデンを獲得する大ナタを振るった。大黒柱のジョエル・エンビードは、シモンズに関する地元ファンの気持ちを推察している。 シクサーズは近年、エンビードとシモンズの2枚看板でリーグの上位争いをしてきた。しかし、シモンズがトレードを志願した今季は開幕から試合には出場せず。取引相手が見つからずに交渉が長引いていたなかで、トレード期限最終日にネッツからハーデンとポール・ミルサップを迎え入れた。 シモンズはリーグ屈指の大型司令塔の評価を得る一方、ロングシュートを撃てず、消極的な姿勢やメンタルの弱さに対して、否定的な声も多かった。5年半を過ごしたフィラデルフィアを離れることになったが、シクサーズでもプレイしたJJ・レディックのポッドキャスト『Old Man & The Three』に出演したエンビードは、シモンズの実力を認めたうえで、ファンの気持ちもおもんぱかっている。 「ファンがベンにどれだけシュートを撃ってほしいか、彼らなりの方法で良くなってほしいという思いはみんな分かるはずだ。ベンは素晴らしいバスケットボールプレイヤーだ。コート上で非常に多くのことをしている。それは評価されてしかるべきだが、ファンの目にはルーキーイヤー以降、何の改善もなかったように感じたのだろう。ファンがベンに望んでいた最大のことは? 3ポイントやフリースローを撃つことだ。長期間変化がないと感じたことが、怒りの引き金になったと思う」 今季ここまでリーグ3位の平均30.0得点、同7位の11.5リバウンドとMVP級の活躍を見せているエンビード。フィラデルフィアの地元ファンは“リーグ最高”だと位置づけている。 「フィラデルフィアでプレイするのは難しいことかもしれないが、俺はファンが好きだ。彼らは熱烈で、ブーイングされたとしても、それは俺がうまくプレイしていないか、ハードにプレイしていないことを意味する。だから、俺はそれをポジティブに受け入れる。フィラデルフィアのようなファンはほかにいないと確信している」 エンビードはハーデンとのコンビで、1982-83シーズン以来のリーグ優勝をもたらせるだろうか。

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