ポートランド・トレイルブレイザーズは2013年からチームを支えてきたCJ・マッカラムを、ニューオーリンズ・ペリカンズにトレードする決断を下した。今季終了後のチーム再編を見越した動きと言われているが、長年バックコートでコンビを組んできたデイミアン・リラードは今回の動きについてどう思っているのか。ケイシー・ホルダー記者がブレイザーズ公式サイトに寄稿したインタビュー記事で、「僕たちはいつかこの時が来ると分かっていた」と明かしている。 「僕とC(マッカラムのこと)の間では、何年も話してきたことだ。特にこの3年はいつも話していたと言ってもいい。彼が『自分はこのチームから出ていくかもしれない』みたいなことを言えば、自分が『そうは思わないね』という感じでね。でも時間が経つにつれ、自分または彼がトレードされるにしても、僕たちはバックコートのデュオではなくなるのだろうということが分かってきたんだ」 2019年にはプレイオフ・カンファレンス決勝まで勝ち進んだブレイザーズだが、翌シーズンからは2年連続で1回戦負けが続いた。さらに今季はリラード、マッカラムともに欠場が続き、2桁の借金を背負う厳しい戦いを強いられている。 リラードは「今季は厳しいスタートだった。自分は明らかに身体の調子が良くなかったし、物事もうまく運んでいなかった。何年にもわたって(マッカラムと)交わしてきた会話は、トレードの直前まで同じように続いていた。それまでに話していたことだったから、トレードは驚くようなことではなかった。彼はトレードが起こる可能性や何かが起こるかもしれないということを知っていたし、それは自分も同じだ」と語っている。 それでもリラードにとってマッカラムは、「単なるチームメイトではなく、大好きな友人」と語るほどの存在。相棒を失ったショックは決して小さくない。「僕たちはこの時がくることを分かっていた」と話す一方で、喪失感を隠さなかった。 「僕と彼はトレードが起こる可能性について話していたけど、それでも今朝は悲しい気持ちで目が覚めた。本当に起きてしまったんだってね。『CJがペリカンズへ』なんて文字を目にすると、もう戻れないんだって思う。彼は新しいチームに移って、僕も彼もそれを理解しているが、それに対処するのは簡単な事じゃない。本当に終わったのか? って感じだよ」 これまでマッカラムと組んできたバックコートについて、「完璧にマッチしていたと思う」と振り返ったリラード。これからは別々の道を歩むこととなったが、超攻撃的なバックコートデュオは多くのNBAファンの記憶に残り続けるに違いない。