ブルックリン・ネッツのジェームズ・ハーデンは、フィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)のベン・シモンズとのトレードが噂されている。ハーデンが現在の状況に少なからずフラストレーションを感じているのは事実のようだ。 ネッツ移籍2年目を迎えたハーデンは今季、カイリー・アービングが新型コロナウイルスのワクチン未接種でホームゲームに出場できず、ケビン・デュラントも左膝の捻挫などで欠場がかさむなか、44試合に出場して平均22.5得点、8.0リバウンド、10.2アシスト(リーグ2位)と奮闘している。 日本時間2月5日(現地4日)のユタ・ジャズ戦は左ハムストリングの張りでメンバー入りしなかったハーデン。『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者はアービングの復帰、スティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)への不満、ニューヨークでの生活状況を踏まえ、ブルックリン以外でのプレイに関心があるとレポートしていた。 シクサーズのシモンズとのトレード話が過熱するなか、ハーデンがネッツ移籍後、フラストレーションを感じているのは事実の様子。ただ、『The Athletic』のアレックス・シファー記者は、ネッツ残留の線についても触れている。 「ハーデンは3大モンスター(ビッグ3)の一角になることを期待してブルックリンに来たが、ヒューストンで求められていたのと同じ役割をしている。アービングのパートタイム起用という状況は前例がないものだが、出場できる際にはハードにプレイしており、予想されたほどの問題にはならなかった。ハーデンは金曜日のユタ戦でベンチには入らず、治療を受けており、チームが何をできるかと見たいと話している。それは、残留への扉を開いていると言っていいだろう」 ネッツのビッグ3が解体となってしまうのか。2月11日(同10日)のトレードデッドラインまで大いに注目を集めそうだ。