ブルックリン・ネッツのジェームズ・ハーデンに関して、様々な憶測が飛び交っている。今シーズン終了後にフリーエージェントになる、ブルックリンでの生活に不満でフィラデルフィア・76ersへの移籍を望んでいる、カイリー・アービングやスティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)に不満を抱いているなどといったものだ。ハーデン本人は「聞いてくれ、自分はどのレポートも知らないんだ」と否定し、ナッシュHCも「ジェームズとはいつも話をしているし、私たちは素晴らしい関係を築いていると思う」とコメント。しかし、それでも周囲はハーデンの去就を心配する者が多い。 かつてボストン・セルティックスなどでプレイし、現在はアナリストとして活躍するケンドリック・パーキンスもその1人である。『ESPN』の番組に出演した際、パーキンスは「もし私がジェームズ・ハーデンだったら、今すぐ抜け出す準備をする」と語った。 「もしアービングを説得して新型コロナウイルスのワクチンを受けさせられないなら、もしここへ来るにあたり、チームのこうした状況を予想しておらず、アービングががこのように振る舞うとを知らなかったら……私はハーデンを非難しない。彼が(今季開幕前に)延長契約にサインしなかったことを責めない。彼が今イライラしているのも無理はないだろう。正直なところ、彼が今年の夏に去っても責めないよ。彼には報われるべき価値があるからだ」 パーキンスは主にワクチン未接種でホームゲームでプレイできないアービングの存在が、ハーデンを苦しめていると考えているようだ。チームはケビン・デュラントも左膝の捻挫で負傷離脱しており、確かにハーデンにかかる負担は大きい。とはいえ、ハーデンは「ただ勝ちたいだけ」と目先の勝利にフォーカスしている。チームは直近10戦で5勝5敗、さらには2連敗中と苦しんでいるが、勝つことで周囲の雑音や疑念を払拭できるか。