約2年ぶり、八村と渡邊の直接対決は実現なるか【1月22日(土)午前10時 ラプターズ対ウィザーズ】

日本時間1月22日(現地21日)、キャピタル・ワン・アリーナで八村塁擁するワシントン・ウィザーズ(23勝22敗)と、渡邊雄太が所属するトロント・ラプターズ(21勝21敗)が対戦する。約2年ぶり、通算3度目の日本人対決の実現に期待が高まる一戦では、両チームの総合力が試される。

リーグ屈指の選手層を誇るウィザーズ

直近6戦で4勝を挙げるウィザーズを支えているのは、セカンドユニットだ。控え選手の中でリーグ6位の平均14.2点を記録しているモントレズ・ハレルを筆頭に、戦列に復帰した八村とトーマス・ブライアント、ハウル・ネトやデニ・アブディヤなど、先発クラスの選手が揃っている。10〜12人でローテーションを回すことができ、ベンチの平均得点はイースト3位(37.8)とリーグ屈指の層の厚さを誇る。現在安全衛生プロトコル入りしたウェス・アンセルドJr. HC(ヘッドコーチ)の代わりにチームを指揮するジョセフ・ブレアAC(アシスタントコーチ)も、「これが我々の長所だ。層が厚いから、状況に応じてラインナップを変えられる」と、様々な選手が活躍するチームの万能性に自信を示している。 また、復帰後6試合連続でベンチから出場している八村の状態も、徐々に良くなっている。直近2試合は平均16.5分の出場で12.5点、5リバウンド、FG成功率53.3%(8/15)、3ポイント成功率50%(3/6)と質の高い働きを披露。この調子を維持できれば、出場時間もさらに伸びてくるはずだ。

ラプターズのローテーションに変化はあるか

対するラプターズは年明け以降6連勝と好調だったが、その後5戦4敗と失速気味。チームが苦しむなか、期待が集まるのが得点源のパスカル・シアカムだ。12月から平均22.8点、9.1リバウンド、5.6アシスト、1.4スティールと、攻守で高い存在感を発揮。とりわけ対ウィザーズは直近7試合で平均29点、8.3リバウンドと得意にしている。これまで2度キャリアハイの44点を記録しているが、その対戦相手はいずれもウィザーズだったため、良いイメージを持って試合に臨めるだろう。 ラプターズで気になるのは、控えメンバーの起用法だ。ギャリー・トレントJr.(足首)とケム・バーチ(鼻骨骨折)が離脱していることも影響しているが、ニック・ナースHCはここ数試合主に7人でローテーションを回す策を取っている。スターターの負担も懸念されるだけに、アウェイ5連戦ラストマッチとなるウィザーズ戦では、2試合連続で欠場している渡邊も含めたベンチ勢のパフォーマンスがカギとなるかもしれない。渡邊もチャンスが回ってきた際は、シーズン序盤で立て続けに決めていた3ポイントをしっかりと沈めてアピールしたいところだ。 果たして2人の日本人が同時にコートに立つ場面は訪れるのか。注目の一戦を見逃すな。

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