ワシントン・ウィザーズの八村塁は個人的な理由により開幕から39試合を欠場し、日本時間1月10日(現地9日)に行われた敵地でのオーランド・マジック戦で復帰した。今後の巻き返しに期待が懸かるなか、トミー・シェパードGM(ゼネラルマネージャー)が「ウィザーズ・グローバル・ポッドキャスト」で八村について語っている。 八村は2019年のドラフト全体9位でウィザーズ入り。日本人選手初の1巡目指名という快挙を後押ししたのがシェパードGMだった。 ルーキーイヤーからコロナ禍の中での戦いとなり、東京五輪後に出場して迎えたNBA3シーズン目は個人的な事情で我慢の時間が続いたが、シーズンデビューを果たした1月10日のマジック戦で14分間のプレイで6得点、3リバウンド、1アシストを記録。続く1月12日(同11日)の本拠地オクラホマシティ・サンダー戦では豪快なリバースダンクを披露するなど、出場制限があるなかで、復帰後は3試合で平均13.7分間プレイし、5.3得点、2.0リバウンド、0.7アシスト、フィールドゴール成功率33.3%を記録している。 シェパードGMは「ルイが戻ってきて最高だ。離脱期間は長かったけど、チームにとって戦力が戻ってくることはいつだって嬉しいことだ。彼はいい人間だし、みんな彼の復帰を喜んでいる」と復帰を歓迎したうえで、八村の今後についても語った。 「彼の能力は間違いない。あとは感覚、リズムを取り戻さないといけない。足のコンディションを整えること、タイミングを取り戻すこと、カーディオ的なコンディションを整えること、これらは1人で調整して取り組み続けないといけない。シーズンは1人の選手のために止まるわけではない。試合はずっと続くので、これからプレイ時間が少しずつ増えていき、以前のような状態を取り戻すだろう」 シェパードGMが「私が期待した通りの活躍を見せてくれている」と話す八村はまだ23歳。シーズン後半戦、そしてその後の飛躍にもさらなる期待が懸かる。