戦列復帰の八村塁、エース不在のなか先発奪取へアピールなるか【1/13(木)午前9時 マジック対ウィザーズ】

開幕から個人的な理由とコンディション調整で欠場が続いていたワシントン・ウィザーズの八村塁が、日本時間1月10日(現地9日)に行われたオーランド・マジック戦で今季初出場を飾った。 復帰戦後の会見では「やっと戻ってこられて、みんなとバスケができて嬉しい」と、久しぶりの実戦に充実感を滲ませた八村。ウェス・アンセルドJr.HC(ヘッドコーチ)も「よく動いていたと思う。オープンのシュートを何本か外したけど、本来なら決めるシュートだから今後が楽しみだね」と3年目フォワードの復活に手応えを感じていた。その後八村は12日(同11日)のオクラホマシティ・サンダー戦にも出場し、2試合で平均14分、6.5点、2.5リバウンド、1アシストを記録している。 サンダー戦では豪快なリバースダンクを叩き込むなど調子を上げるなか、気になるのは今後の起用法だ。ウィザーズのロスターは、直近8試合で平均26.6点、11.3リバウンドと躍動するカイル・クーズマ、安全衛生プロトコルから復帰したモントレズ・ハレル、守護神として存在感を発揮するダニエル・ギャフォード、その他にもダービス・ベルターンス、デニ・アブディヤ、コーリー・キスパートたちがおり、フロントコートの層が厚い。開幕前にはエースのブラッドリー・ビールに次ぐ存在として期待された八村といえ、その中でスタメンの座を掴むのは容易ではない。 「彼は1番(ポイントガード)から5番(センター)まで幅広く守れる。私好みの選手だ」とアンセルドJr.HCから高く評価される八村だが、復帰後は2戦ともにベンチ出場。「今は多くのことは求めず、シンプルに試合に慣れさせることが大事。その後、チームにとって最善な策をとるよ」と指揮官が語るように、しばらくは現状維持となるだろう。 そんななかウィザーズはビールが安全衛生プロトコルで数試合欠場する見込みで、八村としてはその間にエースの穴を埋めるようなインパクトを残してアピールしたいところ。13日(同12日)にはマジックと再び対戦するが、そこでクーズマ、ハレルらと共存できることを示しつつ、チームの勝利に直結するようなパフォーマンスを披露できれば先発復帰を待望する声も大きくなるはずだ。 マジック戦はキャリア平均9点、FG成功率38.9%と苦手にする八村だが、この一戦を先発返り咲きへの試金石とできるか。

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