ロサンゼルス・レイカーズのアンソニー・デイビスは、日本時間12月31日(現地30日)に37歳となるレブロン・ジェームズから大黒柱の座を引き継ぎ、チームを牽引していくことが期待されている。しかし、NBAインサイダーの中には、低迷期を回避するためのトレードの駒として見ている者もいるようだ。 2012年のドラフト全体1位指名でNBA入りしたデイビスは、ニューオーリンズ・ペリカンズで主軸として7年間を過ごしたのち、2019年夏にトレードでレイカーズへ。加入初年度の2019-20シーズンに平均26.1得点、9.3リバウンドを記録するとともに、勝負強いプレイでリーグ優勝に貢献した。しかし、昨季は怪我の影響で本領を発揮できず、プレイオフ1回戦負け。今季は健康を維持しているものの、ケミストリー構築に苦しむチームを救うパフォーマンスまでは至っていない。 2020年12月に5年総額1億9000万ドル(約217億円)のMAX契約でレイカーズと再契約した28歳のデイビス。2024-25シーズンまで契約(最終年はプレイヤーオプション)が残っているが、『Sports Illustrated』のサム・イップ記者は「AD(デイビス)はレイカーズが保有する最も魅力的な資産」と称し、NBAインサイダーのマーク・ステイン氏が自身の『Spotify Greenroom』で語った見解を紹介している。 「レイカーズはレブロンが加入する前、フランチャイズの歴史の中で最悪の6シーズンを過ごした。レブロン&ADの時代が終焉を迎えた時、再び低迷期を迎える可能性がある。これは私の憶測であることは伝えておきたいが、世間は『契約切れの前にADをトレードして、その事態を回避するだろうか』と考え始めている」 レイカーズは2013-14シーズンから6年間、勝率5割未満でプレイオフに進出できない時期が続いた。現在のロスターにはジェームズ、ラッセル・ウェストブルック、カーメロ・アンソニー、ドワイト・ハワード、ラジョン・ロンドら30歳以上の選手も多く、長期スパンでのチーム作りを見据えたうえでは、いずれデイビスのトレード話も飛び交うことになるかもしれない。