日本時間11月23日(現地22日)、NBAはその前日の試合でトラブルを起こしたレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ/1試合)とアイザイア・スチュワート(デトロイト・ピストンズ/2試合)に対して、それぞれ出場停止処分を科した。その間は無給となり、ジェームズは約28万4000ドル、スチュワートは約4万5000ドルを失うこととなった。 レイカーズは復帰したばかりの大黒柱を1試合失うこととなったが、一方で決して小さくない経済的なメリットを享受することとなったようだ。『ESPN』のボビー・マークス記者によると、レイカーズはジェームズへ支払う今季の年俸が約28万4000ドル下がることによって、チームの年俸総額がサラリーキャップを超えた際にリーグへ支払うラグジュアリータックス(贅沢税)の一部が控除され、最終的には53万2508ドルの節約につながったというのだ。 レイカーズの総年俸額はリーグ4位の1億6479万ドルで、今季リーグが定めているラグジュアリータックスのライン(1億3660万6000ドル)をはるかに超えている。一見、金に糸目を付けぬ補強をしているように見えるレイカーズだが、実はジェームズ、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウェストブルックら一部の選手を除いてほとんどの選手が最低保証金額で契約しているのだ。フロントとしてもジェームズの出場停止処分は決して望んでいたものではないだろうが、オースティン・リーブスの年俸(92万5200ドル)の約半分にあたる金額を節約できた点だけはポジティブに捉えているかもしれない。