NBAは2021-22シーズンより、シューティングファウルを吹く基準を変更した。これまでは、オフェンス側がディフェンダーとの接触を意図的に誘いファウルを引き出していたが、今季から不自然な動きで接触しに行った場合はファウルが吹かれなくなっている。 これの変更にはジェームズ・ハーデン(ブルックリン・ネッツ)やトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)といった選手が影響を受け成績を落としているが、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードもその1人だ。昨季7.2本だった平均フリースロー試投数は、今季3.2本(日本時間11月10日時点)に減少。平均得点も10点近く減っている(28.8→19.3)。 不調の全要因がルール変更にあるわけではないが、本人は現在のファウルの吹かれ方について納得していないようだ。109対117で敗れた日本時間11月10日(現地9日)のロサンゼルス・クリッパーズ戦後に、以下のように本音を語った。 「今の審判の裁き方は、受け入れられないものだ。大ごとにしたくないから深くは説明しないが、ファウルが見過ごされている。開幕するまで自分には影響することはないと思っていた。自分は審判を欺くことはしないからね。だからこそ受け入れられない。審判に説明を求めても、彼らは肩をすくめて終わりだから、もう何も言えないよ」 5勝6敗と負け越すチームを浮上させるためにも、復調が期待されるリラード。ここまでFG成功率36.5%、3ポイント成功率25.5%と、本調子からは程遠いプレイに終始しているが、果たして審判への訴えは届くのか。