NBAでは、今季から「シューターが異常な角度でディフェンダーに当たりにいく」「シューターが異常な角度で足を上または横に蹴る」「シューターがディフェンダーの腕に絡ませてシュートを狙う」といったファウルを誘うための“バスケットボール以外の動き”が禁止となった。そのため、こうしたムーブから多くのフリースローを得ていた選手たちは、揃って昨季からフリースロー試投数や平均得点を落としている。 そんななか、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーはシュート成功率こそ昨季から落ちているものの、平均28.7点と今季も高いアベレージを維持している。ルール改正の影響を受けずに済んでいるのはなぜなのか。「自身にスキルが備わっているからこそ、ファウルを誘いたいという衝動を無くすのが簡単だったのか?」と『NBC Sports Bay Area』のレポーターを務めるケリス・バークに問われたカリーは、「1000%そうだ」と答えている。 「ただ難しいのは、ポンプフェイクをした時に相手が自分に飛び込んでくるかどうか分からない時。その場合は我慢してコンタクトを待つしかない。また、相手が左右にいる場合、特にペリメーターではファウルを取りに行くようにしている」と、今季意識している部分も明かした。 また、「たいていリムを見ているし、それでもしファウルが付いたら最高だね」と、ファウルをもらうよりもまずはシュートを狙うというマインドが強いことも、ルール改正の影響が少ない要因のひとつかもしれない。 なお、チームメイトのドレイモンド・グリーンは今回のルール改正に対して好意的で、「あのようなコールがないバスケットボールの試合を観ることができて、どれほど満足していることか。ズルしてファウルをもらっているような連中がいたんだ。今年のバスケットボールは見ていて本当に楽しいよ」とコメントしている。