アトランタ・ホークスは昨季カンファレンス決勝まで進出し、新シーズンはさらなる飛躍が期待される。若きエースのトレイ・ヤングも、周囲の期待値の高さをひしひしと感じているようだ。 2018-19シーズンにドラフト1巡目5位指名でNBA入りしたヤングを中心にチーム作りを進めてきたホークス。初年度、2年目はいずれも20勝台でカンファレンス下位に沈んだが、昨季は41勝31敗でイーストの第5シードを獲得し、カンファレンス決勝でミルウォーキー・バックス相手に奮闘した。 結果的にシリーズ2勝4敗で涙をのんだが、ヤング、ジョン・コリンズ、クリント・カペラら主力は健在で、新シーズンでさらなる快進撃を見せても不思議はない。4年目を迎える23歳のヤングは、『アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション』のサラー・スペンサー記者とのインタビューで、飽くなき向上心を覗かせている。 「(スポットライトを浴びても)僕は変わらない。常にハードワークをする人間で、チームメイトのために、そして勝利のためにすべてを尽くす。何が重要で、何が必要か把握しているつもりだ。アトランタを代表していることにワクワクしているよ。(周囲の)期待ははるかに高いと感じている。チームは毎晩勝利に値する、毎晩競い合うチャンスがあるし、アトランタの人々はそれを望んでいるはずだ。みんなの高い期待を下回りたくない」 2019-20シーズンには平均29.6得点、9.3アシスト、昨季も平均25.3得点、9.4アシストの成績を残し、同期のルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)とともに次世代のスターとして注目を集めても、ヤングは勝利、そして優勝を貪欲に追い求めている。 「まだ証明しないといけないことがたくさんある。すべてを勝ち取ったわけじゃない。カンファレンス決勝に進出したけど、僕の行きたい場所(ファイナル)には手が届かなかった。だから、満足はしていない」 今夏に5年総額1億7000万ドル(約194億円)で契約延長を結んだヤングのリーダーシップにも、期待感は高まるところだ。