日本時間10月6日(現地5日)、ロサンゼルス・レイカーズやメンフィス・グリズリーズなどでプレイした元NBA選手のパウ・ガソルが現役引退を発表した。 バルセロナのオペラハウスで行なわれた引退発表には、ガソルの妻や幼い娘、弟マルクなど、かつてのチームメイトや家族が同席。ガソルは「プロのバスケットボールから引退します。長い年月を経ての難しい判断でしたが、本当によく考えた上での決断です」と語った。 ガソルはレイカーズ在籍時の2009年と2010年に優勝を経験。当時の指揮官であるフィル・ジャクソンは、「パウ・ガソルはレイカーズに希望と才能をもたらしてくれた。彼が加入した効果はすぐに現れた。彼のゲームによってレイカーズは再び優勝争いに加わることができた。それと同時に、紳士的で寛大なヒーローでもあった」と賛辞を送っている。 2001年にNBA入りしたガソルは、グリズリーズ、レイカーズ、シカゴ・ブルズ、サンアントニオ・スパーズ、ミルウォーキー・バックス、ポートランド・トレイルブレイザーズ(試合には出場せず)と6つのチームに在籍。レギュラーシーズン1226試合に出場し、平均17.0点、9.2リバウンドを記録した。 スペイン代表としても長らく活躍し、2009年、2011年、2015年の欧州選手権に加え、2006年には日本で行なわれた世界選手権(現ワールドカップ)で優勝している。オリンピックにも何度となく出場し、2008年の北京、2012年のロンドンでは銀メダル、2016年のリオデジャネイロでは銅メダルを獲得。今年行なわれた東京五輪にも出場している。 なお、レイカーズはガソルの背番号16を永久欠番にすると報じられている。