【2021-22シーズン】全30チームプレビュー：メンフィス・グリズリーズ

NBAは日本時間10月20日（現地19日）に、リーグ75周年となる2021-22シーズンが開幕する。NBA Rakutenでは節目となるシーズンを前に、各チームの戦力状況や見どころを1チームずつ紹介していく。

2年連続プレイオフを狙う若手集団

前評判は決して高くなかった昨シーズンのメンフィス・グリズリーズだが、ジャ・モラントを軸に若手たちが成長を示し、4年ぶりの勝ち越しとプレイオフ進出を果たす飛躍の1年を過ごした。 迎えたオフにはインサイドの核であったヨナス・バランチュナスをトレードで放出し、代わりにスティーブン・アダムズが加入。攻撃力の低下は免れないが、守備型ビッグマンは昨季リーグ7位だったディフェンシブ・レーティング（110.5）をレベルアップさせるはずだ。 ドラフトでは全体10位で潜在能力はトップレベルと言われるザイール・ウィリアムズ、30位ではスペインの有望株サンティ・アルダマを獲得したが、本格化は数年先と予想され、チームの総合力は昨季とほぼ横ばい。それでも怪我からの完全復活が期待されるジャレン・ジャクソンJr.など、伸び代を残す選手たちの成長で2年連続のプレイオフ出場を狙う。

大黒柱モラント、課題克服でさらなる高みへ

若手主体のチームが前年以上の戦績を残すには、エース兼司令塔モラントの成長が不可欠だ。昨シーズンはチームトップの平均19.1得点、7.4アシストを記録したが、3ポイント成功率は30.3%と苦戦。昨シーズン終盤ではモラントのペネトレイトを防ぐため、相手がピック&ロール時にダブルチームを仕掛け、苦手なジャンプシュートを打たせるシーンが見受けられた。 類稀な身体能力を活かし、ペイント内では50.5%（333/660）というFG成功率を残す一方、それ以外は成功率32.7%（97/297）とペイント外のシュートが課題なのは明白だ。ただ、アウトサイドシュートを改善できれば、アンストッパブルな存在となり自身初のオールスター選出も見えてくる。

継承される伝統の“グリット＆グラインド”

グリズリーズは80年代、90年代を彷彿とさせるタフさと粘り強さを売りにした、“グリット＆グラインド”スタイルで知られている。ザック・ランドルフやマルク・ガソルを中心に7年連続でプレイオフ出場を果たした2010〜17年が全盛だったが、若手中心となった今でもその伝統は消えていない。 昨シーズンはペイント内得点（55.8点）、セカンドチャンス得点（15.0）、スティール（9.1）、速攻得点（17.3）が全てリーグ1位。今季も前述のアダムズや、闘争心剥き出しのディフェンスが魅力のディロン・ブルックスなど、フィジカルプレイを厭わない若手とベテランでロスターを構成しており、負けん気が強く、エネルギッシュなプレイでファンを魅了することが期待される。

移籍情報

【入団・再契約】カッコ内は昨季所属チーム、またはドラフト順位 ジャレット・カルバー（ウルブズ） サム・メリル（バックス） スティーブン・アダムズ（ペリカンズ） ザイール・ウィリアムズ（1巡目10位、サンダー経由） サンティ・アルダマ（1巡目30位、ジャズ経由） キリアン・ティリー（再契約） クリス・ダン（ホークス） 【退団】カッコ内は今季所属チーム ジャスティス・ ウィンズロウ（クリッパーズ） グレイソン・アレン（バックス） ヨナス・バランチュナス（ペリカンズ） ジョンテイ・ポーター（解雇） ショーン・マクダーモット（解雇） 【フリーエージェント】カッコ内はFAの種類 ティム・フレイジャー（制限なし）

2020-21シーズン成績

レギュラーシーズン：38勝34敗（.528／ウェスト8位） プレイオフ：1勝4敗（.200／ウェスト1回戦敗退） ■チームスタッツ 平均得点：113.3（15位） 平均失点：112.3（16位） 得失点差：+1.0（15位） 平均リバウンド：46.5（4位） 平均アシスト：26.9（4位） 平均スティール：9.1（1位） 平均ブロック：5.1（12位） FG成功率：46.7％（18位） 3ポイント成功率：35.6％（20位） FT成功率：77.1％（18位） オフェンシブ・レーティング：111.7（15位） ディフェンシブ・レーティング：110.5（7位） ※カッコ内はリーグ順位

【2021-22シーズン】チームプレビュー：ロサンゼルス・レイカーズ

【2021-22シーズン】チームプレビュー：ロサンゼルス・クリッパーズ

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