悪童デニス・ロッドマン、ロングシュート全盛時代を一刀両断「あれはバスケットボールじゃない」

現代NBAはポジションレスが主流で、ハーフコートからのロング3ポイントも珍しくない。1980、90年代の古き良き時代を知る殿堂入り選手のデニス・ロッドマンは、今の傾向が好みではないようだ。 かつては、ビル・ラッセル、カリーム・アブドゥル・ジャバー、アキーム・オラジュワン、シャキール・オニールといったビッグマン全盛時代だったが、2000年代以降はポジションレス化、スモールボール化が進み、よりオフェンシブなスタイルとなっている。 昨季自身2度目の得点王に輝いたゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーはシュート総数の半分以上が3ポイントで、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードとともに、3ポイントラインのはるか後ろから放つロングシュートもお手の物だ。 現役時代は“バットボーイズ”の異名を取ったデトロイト・ピストンズで2連覇、マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペンとともに“三銃士”を形成したシカゴ・ブルズで3連覇を果たしたロッドマンは、『FULL SEND PODCAST』に出演した際、「今もNBAをたくさん見ている?」との問いに「いや、あまり」と答え、その理由を説明した。 「俺たちの時代はインテンシティーや競争力を前面に押し出して、バチバチと強烈にプレイしていたから、今のバスケットボールを観るのはキツいね。俺は50フィート(約15.24m)のシュートを決める選手たちを観たくない。あれはバスケットボールじゃない。観るのはキツイけど、多くの子どもたちはそれが好きなんだ」 時代背景の違いもあり、一概に良し悪しは語れないが、パッションとハードワークを身上としていたロッドマンの目には、現代のスタイルはソフトに映っているようだ。

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