マイアミ・ヒートがトロント・ラプターズの司令塔カイル・ラウリーの獲得を狙っているとの噂がある。複数の現地メディアによると、ヒートはジミー・バトラーをサポートできる人材を加えたいと考えているようで、優勝経験とリーダーシップのあるラウリーに白羽の矢が立ったというのだ。 ただしネックとなりそうなのがコストだ。今夏無制限FAとなるラウリーは年間2500~3000万ドル級の3年契約を狙っているものの、ヒートにはサラリーキャップの余裕がない。『CBS Sports』のジャック・マロニー記者は、ヒートがサイン&トレードでラウリー獲得に挑むのではと見ているようだ。 アンドレ・イグダーラのチームオプションを破棄した一方で、ゴラン・ドラギッチのチームオプションを行使している。ドラギッチの来季年俸は1940万ドル。ドラギッチを軸としたサイン&トレードが可能になるという算段だ。 ヒートにとって大きいのは、仮にラウリー獲得に失敗しても1年で契約が切れるドラギッチを欲しがる再建中のチームはあるだろうし、ドラギッチがチームに残った場合は戦力として十分計算できるという余裕があることだ。とはいえ、再建中のラプターズはドラギッチを中軸に据えることはないと考えられるため、有望な若手やドラフト指名権を差し出す必要がある。ヒートはラウリー獲得にどこまで本気を見せるのだろうか。 日本時間8月3日午前7時(現地2日18時)からフリーエージェントの交渉が解禁される。