ゴールデンステイト・ウォリアーズは2年連続でプレイオフ進出を逃したが、来たる新シーズンは大怪我で全休が続いたクレイ・トンプソンの復帰が見込まれており、筆頭オーナーのジョー・レイコブ氏は優勝に自信を見せている。『The Athletic』のアンソニー・スレーター記者が伝えた。 2014-15シーズンから5年連続でNBAファイナルに進出し、計3回の優勝を果たしたウォリアーズだが、過去2年はトンプソンが左ひざ前十字靭帯断裂、右足アキレス腱断裂で全休、エースのステフィン・カリーも19-20シーズンは左手骨折でわずか5試合の出場に終わるなど苦しんだ。 カリー、トンプソン、ドレイモンド・グリーンの“ビッグ3”は新シーズン、年俸総額1億760万ドル(約118億円)。3160万ドル(約34億7000万円)のウィギンズが加わると4人で総額1億3920万ドル(約152億7000万円)になり、予想されるサラリーキャップ1億1240万ドル(約123億円)をはるかに超過する。すでに多額の追徴課税を支払う必要があり、補強の動きは制限される状況と言っていい。 ウォリアーズは20-21シーズン途中からベン・シモンズ(フィラデルフィア・76ers)やビラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)ら大物獲得のためにトレードに動くと噂されてきたが、レイコブ・オーナーは「世間は我々が次のスターを獲得すべきだと考えている。でも、我々にはすでにスターがいる。その給与を支払う義務もある」と語り、コアメンバーに手を加える考えはないようだ。そして、「新シーズンに優勝を争えると思うか?」との問いにはこのように答えている。 「もし優勝できない場合、ジョー・ラコブ、ボブ・マイヤーズ(ゼネラルマネージャー)、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、アンドリュー・ウィギンズを見て、十分ではなかったと言うべきだ。(高い)すべての額を払っているのだから、十分に優れていなければならないし、そうあるべきだ。彼らは以前に勝っている。すこし年齢を重ねたが、まだ素晴らしい選手たちだ。クレイが戻ってくるし、それが鍵だ。十分に優勝を争える」 ウォリアーズがどのようなロースターを完成させ、シーズンに臨んで優勝を目指すのか、注目が集まりそうだ。